職種別 採用天気予報 [09年1〜3月期]
いずれの業界でも多く求められているソフト技術者は、ハードウェアよりの開発をしている人です。さらに顧客折衝ができて、案件をきっちり取ってくるという力強さが必要。「ソフト屋だから、ハードのことはわかりません」では、もはや通じなくなっています。また、アプリケーション層の開発経験者については、 C言語だけでなく、オブジェクト指向の知識で設計経験があるといった技術や担当領域の幅広さ、さらに加えて、マネジメントの経験があると有利に働きます。
全般的には厳しい時期ではあります。まだ25歳前後で、これから先の景気好転を待てる人は、焦らず今の会社で力をつけたほうがよいかもしれません。ただ、35歳前後で最後の転職チャンスを狙っているような人は、門戸が完全に閉まる前に動き出すべきでしょう。
制御系SEの求人情報
2008年9〜10月からの景気減速の影響を受けて、アプリケーションエンジニアやSE需要も急速にしぼみつつあります。大手SI企業は軒並み厳しく、コンサルティングファームのITエンジニア需要も、採用窓口こそ開いているもののかなり基準が高くなっています。
インターネット系、モバイル系の求人も同様。以前のように可能性を広げて多様な人を採るのではなく、特定のポジションの人に限定で、それが採り切れてしまえば窓口を閉めるという状況が見られます。また、2008年内はまだしも、年明けからは採用をいったんストップするのではないかと見られる企業も多数あります。
それに比べると、技術や事業に特化した中堅・中小企業の採用意欲はまだ冷え込んではいません。若手ポテンシャル層や40代の経験豊富な人材など、企業によって着目点は異なりますが、人材構成上で年齢的に弱い部分を補完していきたいという意欲はうかがわれます。コンサルティングファームやSI企業でも、規模こそ小さいものの特定分野に強みのある企業はまだ元気。一般的な知名度は高くはないので、これまでは採用に苦戦してきた企業が多いです。
どうしても大手企業に転職したい人ならしばらく様子を見たほうがよいでしょうが、知名度や企業規模にこだわらず、自分の専門特化した技術を生かしたいという人には、チャンスが生まれています。
また、内部統制ブームのときほどの盛り上がりではないものの、監査法人のいくつかでは、来年度に向けての採用活動を着実に始めています。大手のコンサルティングファームやSI企業に比べるとその動きは堅調。主要な求人はシステム監査職ですが、その経験がなくても、基幹系のシステムの上流を設計していたなどの業務知識があれば大丈夫でしょう。
いずれにしても経済環境が混沌としている今、個社の採用ニーズを細かく把握していないと、すんなりとは転職できません。これまではざっくりと業界動向を把握しておけばよかったが、今はそうではない。
例えば、これまでは「金融業界の業務知識」という大ざっぱな要望だったのが、「証券」「年金」などのより細分化された特定の知識を求められるようになってきました。応募者の知識・経験と企業のニーズとの細かい擦り合わせが、今後はいっそう重要になってくると思います。
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