古くからのパソコンユーザーは、ウィルス対策ソフトといえば「ウィルスバスター」に決まっていた。企業でも多く採用され、安心感もあったという事情もあったようである。
しかし、現在のウィルス対策ソフトは、必ずしも人気と性能が一致しない。ここでいう性能とはあくまでもウィルス検出性能のことだが、AV Testによるウィルス検出テストの結果は次のようになっている。



AV-TESTによるウイルス検出率テスト
(2009年1月23日実施、検体数929,915)

順位 社名(製品名) 検出数   検出率
#1 G DATA 927,268 99.72%
*****************以上は平均99%以上
#2 エフセキュア  906,620 97.49%
#3 シマンテック 906,231 97.45%
#4 マカフィー    901,991 97.00%
#5 カスペルスキー 891,634 95.88%
*****************以上は平均95%以上
#6 NOD32 858,121 92.28%
#7 マイクロソフト 854,477 91.89%
*****************以上は平均90%以上
#8 ソースネクスト 835,453 89.84%
#9 イーフロンティア 715,019  76.89%
#10 トレンドマイクロ 689,309  74.13%

パソコンショップの店頭でよく見かけるのは、シマンテックやマカフィーの製品だが、検出率で勝負した場合、エフセキュア、G DATA、カスペルスキーが上位にエントリしている。
また、かつて玄人筋から、「安いだけの製品」と笑われた、ソースネクストの製品もなかなかに健闘しているし、NOD32なども上位である。

無料ソフトとして人気の高いAvastは、残念ながら上位10社に入っていない。

各社とも2009年版は「軽さ」を売り物にしている分、検出率が下がる傾向があるようだ。最近のPCはウィルス対策ソフトを常駐していても、作業に影響はないスペックを備えている。設定では遠慮無く「性能重視」にしておいたほうが間違いないだろう。

また、メーカー製パソコンのプリインストール・ウィルスソフトについては、性能が良ければそのまま使っても良いが、試用期限が切れる頃には、検出率テストで上位に入っているソフトに乗り換えることが推奨されよう。

(編集部 真田裕一)

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【参照】

http://antivirus-news.net/2009/01/av-testg-data15.html

http://antivirus-news.net/2009/01/hukusima20090127.html