下段左から宮本亜門、安倍なつみ、三上博史、秋山菜津子、デーモン小暮閣下、上段左から田口トモロヲ、松田美由紀、明星真由美
 音楽劇「三文オペラ」の製作発表が27日、東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われ、主演の三上博史のほか、安倍なつみ、デーモン小暮閣下、演出の宮本亜門らが出席した。

 20世紀音楽劇の最高傑作といわれる名作「三文オペラ」を宮本亜門が演出。主演の三上博史は歌詞も担当し、独特の世界観を表現している。

 4月5日から29日まで、東京・Bunkamuraシアターコクーン、5月4日から9日まで、大阪厚生年金会館芸術ホールで上演される。

 各出演者らのコメントは以下の通り。

■宮本亜門/演出担当
「やっと、(シアターコクーンで)演出家デビューです(笑)。シアターコクーンの空間にほれ込んでいたので、嬉しいです。三文オペラは大好きな作品です。これまでに蜷川幸雄さん、白井晃さんといった方々が演出を手がけておられ、そこへ新たに挑戦させていただけるというのは演出家としての興奮があります。今回の台本は1928年版を使います。それは今の経済不況の時代と似ていると思うのですが、貧困とか人間の本質な問題といったものが28年版にはにたくさん盛り込まれており、(28年版の台本は)自分たちへのかかわりというものが深く描かれているのではないかと。ですので、この時代にこの28年版を上演できるのは大変意義のあることだと思います。キャストの方も実に多彩で、どうやってまとめるのでしょう、まとめる気は全くないのですが(笑)、皆さんの魅力を最大限に発揮できるよう、この方がいいという方にお願いしておりますので、それぞれ皆さんが赤裸々に表現できるよう演出していきたいと思います」。

■三上博史/メッキ・メッサ役・歌詞担当
「これまでに何度か三文オペラを観ており、楽しく観ていたのですが、今回のお話をいただいて、すぐやると返事をしえ参加することになったものの改めて本作を読み直してみると、「コレ面白いのかな」と思って(笑)。どうしたら(観客の)皆さんが喜んで、面白いと思ってくださるのだろうとすごく考えました。こうなったら宮本亜門さんと、(お仕事をご一緒するのは)初めてなのですが、そして出演者の皆さんとも心中するつもりでやっていきたいと思います」。

■秋山菜津子/ジェニー
「どうしても一回やってみたいと思っていた作品なので、お話をいただいたときに嬉しかったです。出演者の方がバラエティに富んだ方なので、お客様にも楽しんでいただき、私自身も皆さんと楽しくやっていきたいと思います」。

■安倍なつみ/ポリー
「作品に出演させていただくことで、非常に嬉しく、でも緊張しております。三文オペラは歴史ある作品で、まだまだ見えない部分が多いのですが、全身全霊で頑張って、自分も楽しみたいと思います」。

■デーモン小暮閣下/ピーチャム
「こう見えて我輩は、音楽に関わる演劇に何回か出演したことがあって、ここにお集まりの皆さんは『あの顔がどうやって舞台の上にあがるのだろう』と思っているかもしれない。またそれにまつわるような質問を演出の宮本亜門さんからも先ほど受けたのだが(笑)、そこも楽しみにしていただきたい。我輩は、音楽に関わる演劇に出る度にいつもわくわくし、楽しみ感が自分の中に沸いてきた。今回の公演は、演出家も出演者も個性的でこの辺も非常に楽しみにしているとともに、世を忍ぶ仮の姿の青春時代に劇団に通っていたことがあって、最初に演劇を教えてくれた先生がブレヒトを専門にやっていた人なので、楽しみに見に来て貰いたいと思っている」。

■田口トモロヲ/ブラウン
「舞台の出演が非常に久しぶりでして、皆さんの足をひっぱらないようにできたらなぁと思っています」。

■松田美由紀/ピーシャムの妻
「もう、気持ちがわるいんです(笑)。先が崖で、向こう岸にジャンプする感じ。私は今、ジャンプできるか落ちるかの瀬戸際に立たされています。でも絶好調!宮本亜門さんとできるは、皆さんとできるは、シアターコクーンでできるは、三文オペラができるは、でもう最高なんです!ジャンプで(向こう岸に)いける気持ちでいます」。

■明星真由美/ルーシー
「今回安倍なつみさんの恋のライバル役ということで、今日初めて安倍さんとご挨拶させていただいたのですが、あまりのお美しさにドキドキしてお話ができませんでした。そんな私が安倍さんにむかって、「大根足」などなんだのと罵る楽しいシーンがあるんですけれども(笑)それがどんな風になるか非常に楽しみです」。

■関連リンク
音楽劇「三文オペラ」 - Bunkamura公式サイト

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