映画ファンにはおなじみの新作映画情報サイト「映画生活」、写真や動画を核にしたSNS「フォト蔵」を運営するウノウ。一味違ったネットの楽しさを少数精鋭で企画・開発している。ラボ活動や開発合宿など、社内制度も技術重視だ。そんな同社の1次面接を公開する。

■Part1 実務経験、志望動機
・すぐに入社できる即戦力があれば学生でもOK
尾藤: 今、大学の5年生ですね。すぐ当社に入って働けるんですか?
久保: 卒業に必要な単位はすべて取り終わっています。卒業前から働くことは教授にも許可されました。
尾藤: ソフト開発会社のアルバイト社員をしてきたと応募書類に書かれていますが、主にどんな仕事をしましたか?
久保: その会社はフラッシュメモリ用のファイルシステムを作っていて、私は雑用からテストプログラムの作成、デバッグを担当しました。
尾藤: 使用言語は何ですか?
久保: 基本的にはCです。Javaを使う案件に一時的に加わったこともありました。
尾藤: 組み込み系の開発で苦労するのはどんな点ですか?
久保: 私が担当したので言うと、デバッグです。PCでコンパイルしてできたバイナリを実機のWindows CEマシンに転送してテストするわけですが、ランタイムごとに転送する仕組みになっていたりしたせいで、転送時間が数分とか十数分掛かってしまう。そのため、あまりまめにはデバッグできないところが面倒でした。
尾藤: なるほど。では、当社を志望するのはなぜですか?
久保: 自社の力だけでWebサービスを開発するようなベンチャー企業で働きたいからです。

■Part2 技術力
・実績となる作成したHPから具体的に審査
尾藤: 応募書類には、自力でWikiクローンを作ったと書かれています。どういう経緯だったんですか?
久保: もともとは正規表現を勉強するためでした。Wikiにはいろいろな文法がありますよね。例えば、ハイフンを4個つなげたらHRタグになるとか、リストを書くときは普通にULタグとLIタグで書くよりも、ハイフンを2個つなげたら次はULとLIになるとか。そういうパーサーが自分にも書けるだろう、正規表現ならもっと簡単に書けるはずだと思いました。 そんなことを3週間ほど続けた後、まずはWikiを作ってやろうと考えて、所属しているコンピュータ部のホームページに目をつけたんです。それはCVSで管理されていたんですが、ほとんど無メンテ状態だったので、この機会にリプレイスしようと取り組みました。 最初は単純にフリーのWikiを使おうと思ったんですが、外部にも見せるページと部員だけ入れるページの分けに対応できないようでした。つまり、ログイン機能が見当たらない。それで、パーサーはありましたから、エンジンごと作ってしまいました。
尾藤: なるほど。それでは、ここでそのホームページを見せてもらえますか?
(久保さんは承諾し、差し出されたノートPCでインターネットにアクセス。ページを開いてひととおりの説明をした)

・専門用語を交えて話が弾むかどうかがカギ
尾藤: このホームページのWikiは履歴管理をしてるんですか?
久保: 私としては付ける気がなかったんです。ところが、作っている途中で同級生の部員が手伝ってくれたので加えました。ファイルを上書きして保存するだけだったのを、CVSを介して管理する形にしてくれました。部員たちは履歴管理機能なんかあまり使わないんですけど、データが消失してしまったときにはCVSからデータをすべて戻せましたから、やっておいてよかったと思いました。
尾藤: なぜ、Subversionを使わなかったんですか?
久保: Subversionはそのころ私たちの間ではまだメジャーではなく、CVS自体もあまり使ったことがないレベルでした。ただ、CVSなら履歴がファイル単位なのでWikiに合っています。