鞄の中を徹底解析!デキるエンジニアは何を持ち歩く?
周囲から“デキる”と言われているエンジニアは、どういうエンジニアなのか。仕事へのモチベーションが高く、常に前向きでどんなことにも柔軟に対応でき、時間の使い方もうまい。そんな彼らの“デキる”秘訣をさまざまな角度から探ってみた。

■デキるエンジニアってどんなエンジニアだろう?
 デキるエンジニアとはどういう条件を兼ね備えている人材を指すのだろうか。某調査の「デキるビジネスマンの条件」ランキングによると、与えられた仕事以上をこなしたり、難しい仕事でも素早くこなせたり、仕事がデキることを筆頭に、頭の回転が速い、気配りができる、人望がある、行動力がある、約束を守る、時間を守る、時間の使い方がうまい、先が読める、前向き、臨機応変などが条件として挙げられていた。
 これらの条件は、エンジニアにも当てはまることだろう。ITエンジニアであればさらに詳細な条件として、技術力がある、プロジェクトマネジメント能力に長けている、コミュニケーション能力がある、提案能力がある、などが加わるだろう。では周囲から“デキる”と言われるエンジニアたちは、これらの条件をどのようにして、身につけたのだろうか。それを探るべく、Tech総研編集部では今回、彼らが普段持ち歩くものに着目することにした。普段、鞄の中に入れて持ち歩くものの中には、その人なりのワークスタイルや経験則から得られた知恵が反映されていることがあるからだ。彼らはどんなものを持ち歩いているのか、徹底検証する。


■Case1 「仕事がデジタルだから、アナログなモノを身近に置き、発想を切り替える」
・能登信晴さん 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)

 現在、モバゲータウン内のサイト検索機能の開発に携わっている能登さんがDeNAに転職したのは、今から約4年前の2004年1月。新卒でNTTに入社したころから能登さんの夢は「インターネット上に新しい文化につながるようなモノづくりをする」こと。NTTの研究所では、ユビキタスコンピューティングや検索エンジンの研究開発というように、新しいモノづくりには携われるものの、一般化するまでは遠い道のりがあった。
「文化とはある程度、多くの人が日常的に同じ生活パターンを繰り返すこと。つまり多くの人に使われ続けて初めて、そう呼べる。研究所にいてはこの夢はなかなかかなわない」
 こう考えた能登さんは小さなソフトウェア開発会社に転職した。そこで音楽著作権管理システムの開発に携わったが、システムだけ作っても従来からある巨大な著作権管理団体にビジネス的に勝つことは難しい。そこで「文化を創造するような目線の高さがあり、かつビジネスがうまくいっている会社のひとつが DeNAだったんです。独自開発部分も多く、技術面でも面白そうだと思いましたね」と能登さん。
 検索サービスの開発は、実現技術と表裏一体であるため事業計画もエンジニア主導。「ユニークユーザー数やPV数、広告売上などビジネスのカギとなる数値も把握しています。検索サービスをさらによくすべく技術開発に取り組むだけではなく、サーバの運用までも私たち開発者の担当なんです。本当に自分たちが作っているサービスなんだと、愛着もわきます」(能登さん)
「できるだけ、通勤は身軽にしたいんです」という能登さんの鞄はかなり小ぶりなタイプ。しかしこの中には仕事に必要なモノ、すべてが収まるという。「仕事の時間はほとんど、テキストエディタ『Emacs』を使っています。でもたまに思考が煮詰まると、紙に書くこともある。そんなとき、装飾の美しい万年筆を使うと気分も変わる。いい考えが浮かんだりするんです」(能登さん)
 また最先端の技術に携わっているため、英語の資料を読むことも多い。それに役立つのがブックダーツ。