セラーニのヒザ蹴りで続行不能となったバーナー(右)だが、試合後の受け答えがハッキリしていた為、三味線だという声も

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1月25日(日・現地時間)、米国カリフォルニア州サンディエゴ・スポーツアリーナで開催されたWEC38『Varner vs Cerrone』。2009年度、WEC最初のイベントとなる当大会では、メインイベントのWEC世界ライト級選手権試合=ジェーミー・バーナー×ドナルド・セラーニを筆頭に、“ミスターWEC”&“米国のKID”としてお馴染みユライア・フェイバーと“北米軽量級の開拓者”ジェンス・パルバーによる再戦、さらには、三浦広光がエドガー・ガルシアと対戦するウェルター級戦などがラインナップされた。

しかし、メインイベントのバーナー×セラーニでは、両者が5Rを戦い抜こうとした矢先に、セラーニがシッティングの状態にあったバーナーの顔面にヒザ蹴りを入れてしまった。ただ、蹴り出しのタイミングとしては、バーナーの両ヒザがマットについていない状態で、テイクダウンを狙った相手にヒザ蹴りを見舞うのと同じと判断することもできた。それでも、審判団の判断は、反則。ダメージを負ったのか、シュミレーションなのかは本人のみぞ知るところだが、バーナーは続行不能となり、セラーニの攻撃も故意ではないとの裁定から、試合はこの時点で止められ判定に委ねられた。結果、バーナーが2-1で判定勝利となり、王座防衛を果たしはしたが、まさに画竜点睛を欠く王座戦となってしまった。

また、2008年6月、同じカリフォルニアで行われたWEC34以来、約半年振りの“早すぎる”再戦となったユライア×パルバーは、ユライアが左のボディーブローでパルバーの動きを止めると、怒涛のフックからヒザ蹴り、最後は前のめりになったパルバーへギロチンチョークを極め、勝利を掴んだ。

その他にも、昨年8月のWEC35のウェルター級王座挑戦(vsカーロス・コンディット)に敗れて以来となる再起戦となった三浦は、WECが力を入れるチカノ(メキシコ系アメリカ人)ファイター、エドガー・ガルシアにTKO負け。昨年6月&11月の前田吉朗、8月の三浦自身+大沢ケンジ、12月の高谷裕之&田村彰敏と連敗中のWEC参戦日本勢、その流れを断ち切ることはできなかった。

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WEC38:Varner vs Cerrone 全試合結果


第10試合 WEC世界ライト級選手権試合/5分5R
[王者]
○ジェイミー・バーナー
(米国)
5R
判定
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[挑戦者]
ドナルド・セラーニ×
(米国)
第9試合 フェザー級/5分3R
○ユライア・フェイバー
(米国)
1R1分34秒
ギロチンチョーク
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ジェンス・パルバー×
(米国)
第8試合 ミドル級/5分3R
×マイク・キャンベル
(米国)
1R3分53秒
TKO
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ダニーロ・ビルフォート○
(ブラジル)
第7試合 フェザー級/5分3R
×ロナルド・ペレス
(米国)
1R4分15秒
TKO
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ジョセ・アルド○
(ブラジル)
第6試合 ライト級/5分3R
○ベン・ヘンダーソン
(米国)
2R42秒
ギロチンチョーク
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アンソニー・ジョクアーニ×
(米国)
第5試合 ウェルター級/5分3R
×三浦広光
(日本)
1R1分18秒
TKO
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エドガー・ガルシア○
(米国)
第4試合 バンタム級/5分3R
○ドミニク・クルーズ
(米国)
3R終了
判定
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イアン・マッコール×
(米国)
第3試合 バンタム級/5分3R
○スコット・ヨルゲンセン
(米国)
1R1分9秒
ギロチンチョーク
詳細はコチラ
フランク・ゴメス×
(米国)
第2試合 ウェルター級/5分3R
×ブラス・アベナ
(米国)
2R41秒
TKO
詳細はコチラ
ジェシー・レノックス○
(米国)
第1試合 バンタム級/5分3R
○チャーリー・バレンシア
(米国)
3R終了
判定
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セス・ダイクン×
(米国)