26日、「ガラスの仮面」最新刊が白泉社から発売される。およそ4年ぶりの発行となるコミックスは実に43巻目、一人の少女の飛翔が大河ドラマ顔負けのボリュームで展開されている大作漫画だ。

 主人公「北島マヤ」はなんの取り柄もない中学生。中華料理店に住み込みで働く母と暮らし、貧しいながらもそれに不満を持つこともなく日々を過ごしていた。そんなマヤが唯一夢中になれるのが映画やテレビドラマ。出前先の映画館で、近所の家で見せてもらうテレビの前で、ただひたすらに瞳を輝かせる。その奥に眠る情熱と才能に、本人すらも気づかないままに。

 マヤの演技の才能を見出したのはかつての大女優「月影千草」。顔に負った傷ゆえに舞台から去った月影は、自らの人生を賭した作品「紅天女」を託すために後継者にふさわしい少女を探していたのだ。時を同じくしてマヤの前に現れたのが月影が持つ紅天女の上演権を狙う「速水真澄」に、紅天女役に野心を燃やす天才子役「姫川亜弓」。後にその人生を大きく揺るがす出会いを通し、マヤの中で演劇への憧れが高まっていく。

 マヤは演劇への思いを母親に打ち明けるが、一笑に付されてしまう。しかしマヤはあきらめなかった。『大好きで大好きであたしにはこれしかないような気がするの』――揺り起こされた情熱により家を飛び出し、月影が新設した「劇団つきかげ」に研究生として入団する。

 月影の指導の下、女優の卵として徐々に頭角を現し始めるマヤ。高熱を押しての初舞台は大成功を収め、紫のバラを送ってくれるファンもできた。しかし速水と結託して紅天女を我が物にしようとしている演出家の陰謀により、劇団つきかげは解散の憂き目をみることに。マヤはなにもかも失ったかに思えたが、月影を慕い、演劇を愛する少女4人とともに劇団を続ける決意をした。学校、家事、アルバイト、そして演劇の稽古。食うや食わずの生活の中、マヤは演じることの幸せを噛み締める。

 その後のマヤは映画のエキストラ、大御所女優率いる「栄進座」の端役、「嵐が丘」キャサリン少女時代とさまざまな役をこなし、着実に活躍の場を広げていく。「奇跡の人」では三重苦のヘレンケラーを亜弓とダブルキャストで務め上げ、亜弓をおさえてアカデミー芸術祭演劇部門助演女優賞を受賞。受賞式の席で月影はマヤと亜弓を紅天女候補とすることを発表した。『これからの女優としての成長こそが大切』という月影の言葉を胸に、マヤは初のテレビ出演となる大河ドラマに挑む。

 もちろんこれで大団円、ではない。マヤの波乱万丈な演劇人生はまだまだ続くのだが、とても読みやすい量では収まりきらないので、続きはまた後ほど。

(編集部:三浦ヨーコ)


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