アフリクション首脳のトム・アテンシオと皇帝ヒョードル (C) GONG KAKUTOGI

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昨年7月の旗揚げ興業前から、MMA業界の話題を独占してきたAfflictionの2度目の大会『Day of Reckoning』が、今週末24日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催される。

プレリミナーの後半戦から、全てにおいてある意味ワールドクラスのランナップが揃った当大会。エリートXC無き今、UFCとは一味違ったオールスター戦はコアMMAファンにとって堪らない大会となること間違いない。


メインのヒョードル×アルロフスキーは、ブロック・レスナー×ランディ・クートゥアーと比較しても何ら遜色のない――、いやMMAの格としてはUFC世界戦を上回るボリュームを持っており、WAMMA世界タイトルという冠が必要ない、もう一つの世界戦といえる。

PRIDEの人気が絶頂にあった2005年に、UFC世界ヘビー級王者に君臨したアルロフスキー。当時は裏世界王者といわれた彼にとって、待望のヒョードル戦となるが、7月のアフリクション旗揚げ戦でティム・シルビアを圧倒的な強さで破っている皇帝ヒョードル。そのシルビアに二敗しているアルロフスキー、MMAに三段論法は通じないだろうがヒョードル有利は動かせない。

スタンドのボクシングだけに関していえば、あのパッキャオのトレーナーを務めるフレティ・ローチが指示するアルロフスキーにも勝機はある。一発で試合が決まるのが、MMAの打撃戦だ。

7月のベン・ロズウェル戦では、足関節+ポジショニングというグラウンドの妙も見せていたアルロフスキーだが、10月のエリートXC=CBSライブ大会におけるロイ・ネルソンでは、しっかりと抑え込まれ動けなかったという不安要素もある。

組み技と融合した打撃、そしてグラウンドの圧力では圧倒的にヒョードルが上回っており、その組み+パンチの圧力をいなすフットワークをアルロフスキーが見せることができれば、緊迫感のある攻防が見られることになるだろう。