「多くのメッセージが寄せられ、『ハートで決断するべきだ』との内容が大半を占めていたよ。そして助言通り、自ら決断を下した。金銭面は関係なかった」。マンチェスター・シティから1億2000万ユーロ(約144億円)を越えるとも見られる巨額のオファーを提示されたACミランのブラジル代表MFカカ(26)が、ACミラン残留の意思を表明した。

 “Milan Channel”に出演したカカは「ここ数日間は、多くの憶測報道が流れていた。その中には自分の父親を中傷するものすらあった。自分と父との関係は良好であり、確執は何もない。家族との絆は深く、自分の側には常に支えてくれる最高の妻がいる。最後は自分に問いかけたよ。『自分は何とつながっており、どこにハートがあるのか?』と。ACミランと共に喜びを分かち合ってきた。クラブのガリアーニ(副会長)、ベルルスコーニ(オーナー)そしてレオナルド(補強担当)にも感謝している」とコメント。

 続けて「今後は穏やかな環境を取り戻して、勝利に向かって前進していきたい。先日のフィオレンティーナ戦では、小さな子供たちまでもが、それぞれのメッセージを届けてくれた。とても感動したよ。ACミランは自分のホームであり、マンチェスター・シティ移籍に心は全く動かなかった」と明かした。

 一方、カカのACミラン残留を望むサポーター約50人は、直訴するためにカカの自宅前に集結。詰め掛けたサポーターに対し、カカは窓から身を乗り出して、ACミランのユニフォームを掲げて応えたとのこと。