ゲームにお金をつぎ込むのはゲーム本体を購入するときだけで、ゲームソフトは無料同然で手に入れるのが常識。そういう常識がまかり通っているのは、ほほえみの国・タイのバンコクだ。

アジア諸国において、テレビゲームが国民に浸透している国は、日本と韓国、タイ、それに次いで中国といったところだが、なかでもタイはニンテンドーDSからプレイステーション3まで、幅広いゲームファンが存在する国だ。しかし、タイにおいてゲーム市場が成り立っていないというのが現状だ。厳密にいえば、闇ゲーム屋の市場はかなり潤っているといえる状態だ。

タイのゲームユーザーは、まず本体を闇ゲーム屋で購入する。こればかりは、コピーすることができないのでニンテンドーDSやXbox360などの本体は、アジア各国から流れてきた中古品を安く購入して使用する。また、タイのゲームソフトはほとんどがコピー商品であり、コピーソフトを再生するための改造を本体にする必要があるのだが、闇ゲーム屋て購入した時点で改造が施されているので、何も心配はいらないらしい。

そしてゲームの購入だが、すでに説明したようにタイのゲームソフトのほとんどがコピー商品なので、CD-ROM や DVD-ROM にコピーされたゲームソフトを購入することになる。つまり、タイでも改造の施されていないゲーム本体を購入しても、ただのガラクタにしかならない。改造されてこそ、本領を発揮するのだ。ゲームソフトの価格はさまざまだが、50〜300バーツ(約129〜775円)が相場である。タイ人からしても、ご飯3回分くらい我慢すれば買える価格なので、ゲームユーザーならばタダ同然という価格である。

このことについて、タイ人のゲームユーザーにインタビューをしたところ「ゲームに金を払うなんてバカだ。フリーウェアだよフリーウェア。プレイステーション3だけは買わないといけないけどな」とのこと。この常識を非常識として認知してもらうには、どうすればいいのだろうか。