前回のコナン君と金田一少年の疫病神対決に引き続き、大真面目に漫画の主人公を現実世界の尺度で分析してしまおうというこの企画。今回のテーマはバトル漫画の主人公たちの"出席日数”だ。現役高校生でもありながら、戦い続ける彼ら。彼らはその最中、明らかに登校していない。戦いが長引くと、当然出席日数が心配になってしまう。彼らの留年の可能性を探ってみた。

主に少年漫画に、高校生が何らかの理由によって戦いに巻き込まれ、その最中に成長していくといった内容のものが多い。ストーリー上、高校生が戦いに巻き込まれるのは仕方が無い。

だが、彼らの本業は学生だ。夏休みか冬休みで無い限り、平日は学校がある。にも関わらず、かなり戦いが長引いている間はどう見ても登校していない。そんなに休んで留年しないのだろうか?

高校の場合、学校や学年にもよるが、年間1/3以上の欠席で留年とするところが多い。高校の平均授業日数は、年間170〜190日ぐらいだ。仮に、授業日数が180日ある高校に彼らが通っているとすると、その1/3は60日。1ヶ月に20日ぐらいしか授業は無いので、3ヶ月近く休むと留年決定となる。

これを元に、高校生が主人公のバトル漫画の、留年の可能性を検討してみた。

まず、『BLEACH』の黒崎一護。彼の場合、コンという外見がそっくりな身代わりがいる。それで何とか出席をごまかしているかもしれない。そう仮定すると、留年の可能性は低いと思われる。

次は、『らんま1/2』の早乙女乱馬。単行本数が多いため。戦いの回数もかなり多い。その上、修行などで度々、中国に行くシーンが出てくる。よって、トータル60日は超えていそうだ。よって、留年の可能性は極めて高いだろう。

『GS美神 極楽大作戦!!』の横島忠夫。未来の彼が登場するシーンがあるが、高校を卒業できたかどうかは不明。ただ、戦いの回数は多いが、意外と長期戦が少ないため、留年の可能性は低いかもしれない。

『X』の司狼神威。東京が壊滅しかけていたため、留年どころの騒ぎではなかったとも言える。東京が壊滅したら勿論、高校すら無くなる。よって、判別は不可能である。

『烈火の炎』の花菱烈火。戦いの無い高校生活に物足りなさを感じるシーンがあったため、そもそも高校を卒業しなかったとも考えられる。しかし、戦いがかなり長期戦だったため、留年の可能性は極めて高いと言える。

『シャーマンキング』の麻倉葉。高校生活とは無縁の世界を目指していたが、こちらも戦いが長期戦だったため、留年の可能性は極めて高い。そして勿論、卒業も怪しい。

『金色のガッシュ!!』の高嶺清麿。戦いが長期戦だった上に、不登校気味だった。よって、留年の可能性は極めて高いだろう。

『エアマスター』の相川摩季。娘ができるシーンがあったため、『烈火の炎』同様、卒業をしなかったとも考えられる。しかし、戦いが長期戦だったため、留年の可能性はやはり高い。

『GANTZ』の玄野計。長期戦もあるが、彼の場合、一度死んでから生き返るまでの時間がかなり空いている。よって、留年の可能性は高そうだ。

『ARMS』の高槻涼。かなりの長期戦だったため、メンバー全員留年の可能性が極めて高い。ラストシーンは、留年の部分を省いただけだったとも考えられる。

最後は、『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎。在学中にも関わらず50日以内にDIOを倒すため、エジプトに行っていた。母親の看護を理由にこっそり休学していたのだろうか。それでも、50日も休んでいたとしたら、留年の可能性は極めて高くなる。

しかし、ほとんどの高校は単位制のため、単位され取れれば出席日数が少なくても留年せずに済む可能性はある。出席日数に関係なく、単位はとれる方法があるのだ。

それは技能審査と、ボランティア活動等の単位認定だ。知識及び技能に関する審査に合格したものや、ボランティア活動やその他の継続的に行われる活動を通じて行われた学修で校長が教育上有益と認めたときは、高校における科目の履修とみなして単位を貰えるという制度である。(文部科学省「学校教育法施行規則第63条の5」より)

なので、ほとんどのバトル漫画の主人公たちは一応、この制度により留年を免れているかもしれない。何とかして、文部科学大臣が認定した技能審査をパスした。もしくは、長期欠席の理由をボランティア活動、就業体験、その他これらに類する活動、スポーツ又は文化に関する分野における活動で顕著な成果を上げていたことにして、校長を認めさせたとも考えられるのだ。

これで留年の可能性は、曖昧なものとなってしまった。

ただ、留年しなかったとしても、大学進学するとしたら大変だ。彼らは授業も試験も受けていなかったと思われるため、今まで休んでいた分の勉強もしないといけない。受験勉強ではきっと苦労することになるだろう。
(編集部:藤岡あかね)

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【参考】
文部科学省「学校教育法施行規則第63条の5」