日本の大学では少子化の影響で芸能人を非常勤講師として採用するなど、各大学とも存続をかけた学生の争奪戦を繰り広げているが、そういった事情は少子化に苦しむ諸外国の大学でも同じだ。このほど台湾の大学が「ポルノ映画の学術的な評価と分析」を目的とした講座を開講した。学生たちの反応やいかに。



この講座を開講したのは、静宜大学というカトリック系大学のマスコミ学部。単位を取得するためには、「ポルノ映像に関する視聴者の心理学的反応」について学術的な視点から分析した15分のプレゼンをすることが必須の条件となっている。匿名希望の不安げな学生は、こうコメントしている。「もしこの講座ですばらしい成績を収めてしまったら、両親にどう説明したらいいんだろう」
カトリック系の大学でこのような講義が行われること自体驚きだが、大学側も一応の配慮はしている。この講座は自由選択科目であり、学生らは、目に余るシーンがあればいつでも退室していいことになっている。ところが、講座を受け持つ助教授のChen Mingmei女史は「受講した学生たちはこれまで誰も途中退室しておらず、刺激的なシーンの間もちょっと目を覆うだけだった」と言う。これまで50名以上が受講したが、その多くはこれまでにポルノを見たことがあると認めた。
学生の主な受講動機は好奇心だというが、彼らの両親は子供たちが大学で何を勉強しているのか把握していない。ある学生はこう語る。「家に送られてくる成績表を両親が見ることを思うと本当に心配だけど、もしこの単位を落としていたら、その時は逆に『もっとポルノを見るべきかもしれない』と胸を張って主張できる。」
この学生、親にひっぱたかれないといいのですが。

余談だが、最近飯島愛の訃報が中国で大々的に報じられたことからもわかるように、日本のアダルトビデオは世界的に見ても評価が高く、注目を集めている。確かに海外のそれと見比べると、濡れ場に至るまでの展開、コスプレやシチュエーションプレイ等のバラエティにおいて他国の追随を許さないものがある。日本政府はモザイクを入れることに費やしているエネルギーを自国のコンテンツ産業を再評価し、世界に向けてアピールする方向に使っていただきたいものだ。

(編集部:こてつ)

【関連記事】
ドイツ発。クロスワードの答え求め、999(110番)した女。
ドイツ発。史上最低?二度全焼した消防署。
英国発。ルービックキューブを解くのに26年かけた超マイペース男。
ドイツ発。ああ勘違い。警官を逮捕した警官。

-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!

【参照】
ananova