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阿部勇樹×那須大亮 :不完全燃焼のシーズンを越えて

2009年01月12日20時26分 / 提供:livedoor スポーツ

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阿部勇樹×那須大亮 :不完全燃焼のシーズンを越えて
 阿部勇樹と那須大亮。ふたりの08年シーズンは、不本意な1年となった。阿部の所属する浦和レッズは、充実した戦力をそろえながらタイトルを逃し、那須の東京ヴェルディにいたっては、J2降格の憂き目にあった。ともに苦いシーズンを過ごしたといっていいだろう。

 アテネ五輪世代と呼ばれた2人も、すでに20代後半。Jリーグでの実戦経験は深まり、チーム内での責任も大きくなった。そんな彼らが08年シーズンをどう総括し、09年は何にトライしようとしているのか。率直な意見を聞いた。

――08年シーズン、浦和レッズはリーグ優勝ができず、東京ヴェルディはJ2降格という厳しい結果になりました。おふたりとも、たいへんなシーズンだったと思いますが、それぞれ、どう総括していますか?

阿部勇樹(以下・阿部):率直にいって、パッとしないシーズンだったと思ってます。

――それはチームとして? それとも個人として?

阿部:チームとしてもそうでしたが、僕個人としてもよかったとはいいがたいです。

――開幕前はどんな目標を?

阿部:チームとしてたくさん大会に出場できる状況でしたから、数多くタイトルを取りたいというのが第一でした。ですけど、それが取れなかったことは残念です。

――那須選手は、チームの降格という苦い1年でしたた。

那須大亮(以下・那須):そうですね。チームが降格してしまいましたし、悔しいシーズンでした。苦しい試合が多かったです。

――横浜F・マリノスから移籍したわけですが、個人的にはどう振り返ってしますか?

那須:ヴェルディは、これから伸びていくチームですから、いろいろと考えながらシーズンを過ごしましたね。個人というよりは、チームという観点というか、ウェイトを置いてサッカーに取り組んだ1シーズンだと思ってます。苦い経験を通して、学ぶことが多かったです」

――阿部選手の浦和レッズも、優勝を期待されるチームですから、その点では苦しいシーズンだったのでは?

阿部:そうですね。試合だけでなく、監督人事のような、サッカー以外のところでも、世間をにぎわせていたというところもありましたから、完全燃焼というわけにはいきませんでした。

――阿部くんの場合は、海外志向が強いという印象があります。先日も移籍話がマスコミに取り上げられていましたが、いまもその気持ちは?

阿部:やっぱり、海外でプレーしてみたいという気持ちは持ってます。年齢的にも最後のチャンスだという思いはありますね。

――お二人とも、国内ですが、移籍というものを経験しています。移籍は転機になりましたか?

阿部:そうですね。まったく違うチーム(ジェフ千葉から浦和レッズ)に来たので変化は大きかった。マイナスもあり、プラスもありますが、プラスのことを考えるようにしてきましたね。それぞれに違う良さがあって。ただ、他のチームはどうなのか、知りたいという気持ちで移籍しましたから、その意味で環境の違いを体験できて、さまざまな大会にもチャレンジできてますから、良い経験になったと思ってます。とくに、あれだけのサポーターのまえでプレーできる環境というのは得難いものですからね。

――そのぶん、プレッシャーも大きいのでは?

阿部:そうですね。つねにそういうなかでプレーする刺激というのは大きいです。良い刺激だと思ってますよ。

――那須くんは、出場機会を求めての移籍(横浜F・マリノスから東京ヴェルディ)でしたね?

那須:ですね。

――ずいぶん違ったのでは?

那須:マリノスにいたころは、守備のポジションに代表クラスの選手が多かったですから、自分のことを中心に考えていましたね。出たときに良いパフォーマンスしよう。あるいは、もっとこうすればポジションを取れるとか。そういうことを考えることにエネルギーを割いていたというか、逆にそれさえ考えていればよかった。その点、ヴェルディでは、自分だけのことを考えていればいいという立場ではなかった。若手に言っていかなきゃいけないとか、逆に言いすぎてもいけないとか。プレー以外でも、自分がチームのなかでどんな役割を果たすべきなのか。逆にどんな役割が果たせるのか…。コミュニケーションをどうとって、チームとしてどうパフォーマンスを上げるかとか。チームが成績的に苦しかったですし、若い選手が多い中で、そういうことを考える機会が多かった。

――たしかに、ヴェルディは若手からベテランまで年齢層の幅が広いチームでした。

那須:ちょうど僕が真ん中。そのぶん、上もいますから、学ぶことも多かったです。結局、降格という残念な結果になりましたし、責任は感じてますが、だからこそ、この1年で学んだことを今後に生かしていかなければならないと感じてます。

――おふたりは同世代ですし、アテネ五輪世代と呼ばれてきましたが、年齢、経験的にも、次のワールドカップは意識するんじゃないですか?

阿部:そうですね。選手なら誰しもが出たいと思う大会でしょうし、そういう気持ちは常にありますよ。ただ、それだけを目標にしていては、逃したとき、あるいは達成したときに、すべて終わってしまいますから、大きな目標のひとつという大会ですね。

――そもそも代表チームとはどういう存在ですか?

阿部:まずは所属チームがあって、そこで結果を残して行けばたどりつけるというか。もちろん、監督の好みもあるでしょうけど、所属チームでダメでは問題外でしょうし。

――阿部選手は現在の代表チームで、那須選手はマリノス時代に、代表の岡田監督のもとでプレーしています。監督としての印象は?

阿部:僕の場合は、日本人の監督が初めてなので、ま、当たり前ですけど、コミュニケーションの上で分かりやすい。指示とかも明快で、意図が理解しやすいですね。そういう意味ではやりやすいです。

――那須選手は、ある意味で、岡田監督に見いだされた印象がありますね?

那須:そうですね。僕にとっては、なんていうか、極端な言い方をすると、いまの僕があるのも岡田監督のおかげですね。

――入団初年度でいきなりスタメン起用されましたよね?

那須:ですね。あまり名前で選手を判断しないというか、細かいところまでしっかり見ていてくれる監督という印象があります。本当に見ているというか、逆に手は抜けない監督でもありましたね、当時の印象ですが。

――まだ代表には呼ばれてませんが。

那須:ま、そこはいいパフォーマンスをして、いい結果を残した上でのことですから。代表入りがゴールという感覚もありませんし、逆にそんな甘い世界でもないと思いますし。ただ、僕がどういうプレーヤーか、どんな持ち味があるかとか、そういうものを岡田監督は知ってくれていると思ってますから、しっかりJリーグで頑張っていけば、結果的にそういうチャンスがあるかもしれないとは思ってます。
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