■Part2 自主的に問題を見つけて解決するエンジニアの仕事
 Part1の伊藤氏も2001年に同社に転職したメンバーだ。ここでは同氏に転職者としての視点から、ワークスアプリケーションズで働くエンジニア(研究開発エンジニア、導入コンサルタント)の具体的な仕事内容と、一緒に働きたい人材像について語ってもらう。

・エンジニアに与えられるのは、「思考する時間」
 ERPパッケージ「COMPANY」シリーズは、ユーザー単位のカスタマイズを行わず、無償のバージョンアップで永続的な機能追加を続けている。つまり、研究開発エンジニアの仕事は、顧客の望む新しい機能を考えて実装することであるが、重要なポイントは「仮説で考えるスタンス」と伊藤氏は語る。
「徹底したマーケットリサーチやお客様の業務内容などから、個々のエンジニアが『お客様にとって何が役立つか』を予測して仮説を立てます。お客様へのヒアリングでも漠然と質問するのではく、この仮説に従って『この方法なら業務が効率化しそうですね』などとこちらから提案をしていきます」

 こうした仮説を同社で「カタログ」と呼ぶ書面にまとめて、皆で議論して現実レベルに落とし込み、追加機能の開発をスタートさせる。このカタログ設計までの「思考する時間」が研究開発エンジニアの仕事の多くを占めており、それは人事・給与系パッケージ機能の業務網羅率97%という結果にも結びついている。
 一方、導入コンサルタントの役割も受託型企業とは大きく異なる。導入の目的は顧客企業の情報投資効率向上にあるので、上流工程からパッケージ導入への提案をしていく。業務を分析して、顕在・潜在的な課題を徹底的に洗い出し、「COMPANY」がもつどの機能を利用すれば、その企業の業務効率を最大限に引き上げることができるかを導き出していく。ここでも「思考する時間」が重要となるのだ。

・受託型開発を不自由に感じるエンジニアに期待
 同社では未経験者を対象とする「問題解決能力発掘プログラム」を開催しており、伊藤氏も入社後にその研修を受けて入社したひとり。前職はセールスエンジニアだった同氏は、業務での技術知識はあったもののエンジニアではなかった。しかし、ポテンシャルの高い人であれば、技術や知識は半年もあればキャッチアップできるという。
「ITエンジニアの生産性には最大で28倍の差があると聞いたことがあります。同じことを覚えるのでも1カ月かかる人と2年4カ月の人がいるとすれば、弊社が求めるのは前者です」

 そもそもIT産業とは知識集約型であり、能力の高い人だけでメンバーを構成すればより高い収益を上げられるはず。日本のエンジニアのレベルは諸外国に比べて決して低いものではないが、同社がこだわるのは上記のメンバーとなるような優秀な人材だ。……≫続きはこちら


■関連リンク
livedoor キャリア


■ケータイ関連リンク
モバイル版 livedoor キャリア