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構成員も警察官も愛読!? 山口組とヤクザ社会がわかる本

2009年01月08日11時30分 / 提供:日刊サイゾー

日刊サイゾー
構成員も警察官も愛読!? 山口組とヤクザ社会がわかる本
 後藤組後藤忠政組長への除籍処分や傘下団体の引き起こした事件報道により、最近も何かと目にする機会の多い"山口組"の文字。一般的にはコワモテのイメージが強いが、彼らをモデルにしたノンフィクションや映画の影響により、その人気は驚くほど高い。

 そもそもヤクザとは、山口組とは、どのような存在なのだろうか?

「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」(暴対法)では、同法が適用される任侠組織を「指定暴力団」として"指定"し、取り締まりの対象にしている。指定の要件は、犯罪経歴のある構成員が一定割合以上を占め、組長を頂点に組織がピラミッド型に構成されている点などである。実話誌で活躍するライターA氏によると、「この法律は、もともと山口組の壊滅を目指したものでした。圧倒的な資金力と構成員数で全国に進出する山口組は警察にとって宿敵であり、この山口組をなんとか潰そうということで92年に施行された」という。

 警察が発表している暴対法の指定状況によると、2008年7月現在で指定暴力団は22団体、構成員総数は07年の年末現在で4万900人を数え、この構成員数のほぼ半数・2万300人が山口組(とその傘下の)組員。また、準構成員の数は構成員の数を上回っており、山口組は「4万人軍団」とも称されている。

「これほどの規模になったのは、やはり三代目の田岡一雄組長(1913〜81年)の功績が大きいでしょう。数十人の博徒組織であった山口組を、人柄と圧倒的な資金力により、一代で1万5000人にも及ぶ大組織に成長させた手腕は、現在も伝説となっています」(前出・A氏)

「ヤクザも正業に就く」という信念を持った三代目田岡組長が、卓越した経営手腕でビジネスを成功させたのは、関係者の間ではよく知られた話である。土建業のほか神戸港において、現在の人材派遣業である港湾荷役業に進出、その後は芸能興行の「神戸芸能社」を設立して美空ひばりなどを世に出した。

「田岡組長が三代目を務めていたのは46年から81年に亡くなるまでですが、当時は時代の空気もヤクザに対して寛容でしたね。60年代以降は映画産業も盛んで、多くのヤクザ映画が作られました。中でも田岡組長を俳優の高倉健が演じた映画『山口組三代目』(73年公開)がヒットしたこともあり、田岡組長の名は一般にも広く知られました。田岡組長は『戦後の混乱期に行き場を失った若者たちを束ねて正業に就かせ、警察と渡り合った』というスタンダードな親分像として一般にも広く受け入れられたのでしょう」(A氏)

 また、田岡組長は自伝を執筆するなど、メディアにも協力的であったという。『山口組三代目田岡一雄自伝』は、 73年に三部構成で刊行され、一時は絶版になるものの、06年に復刊されるなど、世代を超えたファンがいるようだ。内容はもちろんヤクザとしての人生観が中心だが、戦前の貧しい農村の風景や、戦中戦後の混乱、高度成長期など、近現代の日本の姿が、大正生まれの著者の目を通して詳細に描かれている。

 まえがきは「荒っぽい半生と思われるかもしれませんが、わたしはわたしなりに一日本人として精いっぱい生きてきたつもりであり、今後も男としての本当の死地を見つけるまで、微力を尽くして働きたいと考えております」と結ばれ、素直にカッコイイと思える1冊といえる。

 ここからは、一般社会では恐れられながらも多くの熱烈なファンを生み続ける、山口組をめぐる書籍をひもといてみたい。

●山口組を扱った書籍とその作家たちの横顔

 ヤクザに関連する出版物のうち、田岡組長の自伝のように本人が書いた本というのは少なく、ファンや構成員向けのものと、批判を含めたノンフィクション系に二分される。
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