「同人の方がマシ!?」未完成PCゲームが発売された裏事情

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 昨年12月19日に発売されたPC用アダルトゲーム『魔法少女アイ参』がネット上で話題だ。なんとこのゲーム、未完成のまま発売されてしまったのだという。ショップ店員に話を聞いた。

「この『魔法少女アイ』シリーズは好評だったので、最新作の『参』もかなりの数を仕入れようと思ってたんですが、発売前に良からぬウワサが流れたんです。どうやら、制作が追いついていないという。どうするんだろう、と思っていたんですが、仕入れを控えて正解でしたね」

 実際、店頭で発売された『魔法少女アイ参』はアダルトゲームにもかかわらずエロシーンがゼロ。グラフィックが発売に間に合わず、イメージショットでごまかしているというのだ。そのイメージショットにも女体は出てきておらず、そんなCGの枚数も合計で14枚しかない。『魔法少女アイ参』の定価は9,240円。通常、このクラスのゲームならCGは差分を含めて100枚〜200枚。多いものでは300枚を超えるものもある。ならば文章で泣かせる近年流行の「泣かせゲー」かと言うと、シナリオも繋がりがなく泣きも笑えもしないという代物なのだ。

「正直、コミケなんかで売ってる同人ゲームのほうがよっぽどマシですよ。こんな出来ですから、中古の買取価格も付きません。知らずに買ってしまったユーザーも不幸ですが、問屋からの圧力で大量に仕入れをさせられてしまった弱小のショップもたまりませんよ。アダルトゲームはショップの買取になるから、大損でしょう」(同)

 では、なぜこのような未完成の作品が流通に乗ってしまったのか。

「今年1月にOVA(オリジナルビデオアニメ)版の『魔法少女アイ参』が発売されることとの兼ね合いで、発売延期にはできなかったようですね。実はこうした未完成のままの公開は、アニメやゲームの分野では、さほど珍しいことではないんです。10年ほど前には『ガンドレス』という劇場用アニメが"絵が動かない""色を塗ってない"という惨状のまま公開されたことがありました。その『ガンドレス事件』で、業界全体がそうした安直な制作体質そのものを深く反省したんですがね......。こうした作品が発売されると、せっかく文化として定着しつつあるオタク業界の評価がガタ落ちになりますからね。残念ですよ」(某ゲームディレクター)

 『魔法少女アイ参』を制作したcolorsでは発売3日後の12月22日、プロデューサー名義で「不十分なゲーム製品として発売したこと」について謝罪し、今年2月28日にアペンドディスクが購入者全員に配布されることが発表されている。
(原田孝一)


『魔法少女アイ参』製品のお詫び
http://www.ms-pictures.com/campaign/ai3/


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