69の裕也、銀座でロック。
2009年01月05日07時40分 / 提供:PJ
「ロック」は、ブロードになり、世界の音楽としてそのサウンドは当たり前のごとくになっている。しかしその一方で、ニッチなマニア層のサウンドになっているとも言える。1950年代、必然的とも言える時代の背景に乗り登場したロックは、プレスリー、ビートルズ、ストーンズとまたたくまにメジャーのサウンドになった。60年代から、80年代にそのピークを迎えていた。若者のひとつの文化現象にまでなった。しかし、ミュージッシャンとしてのムーブメントは、多様化したサウンドの世界に、オリジナリティのあるロックは姿を消している。
世界のマーケットにおいては、刺激的なグループは飛び出して来ていない。かつてのグループがリニューアルしたりして繋(つな)いでいる。日本では、デジタルサウンドに取り憑(つ)かれ、ロックの原点を見失っている。そんな中で、ミックとキースのローリング・ストーンズが、47年目を迎える。唯一、生きたロックの見本である。そして日本では、37年目を迎える内田裕也プロデュースのNew Years World Rock Festivalがある。ここまで続いて来ているのはロックの原点をコアにして、引き継がれて来たアクションであると言える。
このロック・フェスティバルは1973年、渋谷からスタートし、浅草に根を生やしそのイメージが強かった。芸人の街、浅草に妙にマッチングしていた。そこから飛び出したロックンローラーは数知れない。しかし本体のロックフェスは、その原点のロックの灯をともし続けて来たが、その存在はニッチな世界におかれていた。現在は、ワールドロックを標榜(ひょうぼう)して、東京・ソウル・上海・ロスアンジェルス・トロントと5カ国の各地へと、その存在をトライ拡大している。今回浅草から銀座へ移った理由はあるだろうが、ひとつの挑戦とも言える。
その精神は、体制ぶっ飛ばせがロックの精神だが、裕也は、「紅白」ぶっ飛ばせで始めたのは間違いない。このロックフェスにおける裕也のスピリットは、オフステージを見ればわかる。リハーサルで妥協しないサウンド、PAチェック、プロ根性、新人発掘へと頭を回転させるのは、裕也の丸出しのロック根性を見る事ができる。裕也の罵声が聞こえるうちはこのロックフェスは健在するだろう。そして、Stop Global Warning!をうたい、チャリティ貢献もパフォーマンスの間にロッカーと観客により行って、社会との繋がりも怠っていない。
12月の大晦日から元旦にかけて、日本は、銀座博品館劇場で、ストレートロックのシーナ&ロケッツ、石橋勳BAND、ハードロックのRISING SUN、Before Christ Butterfly、ヴィジュアルロックの、カブキロックス、女性ヴォーカルのME-ISM、美菜実、和太鼓の上田秀一郎、サックスのHIBI★Chazuu-K、新人のNAO-SHINは裕也も注目のデュオ、MOMOKOMOTIONはキレが良かった。auncia、Xodiack、えんそくのイキの良さ。カウントダウンに、内田裕也とトルーマン・カポーティR&R BAND、裕也の動きはカッコヨイ。MCは高橋真麻アナだった。中国は桑名正博、韓国は白竜、アメリカはTHE BINGES、カナダは、ジョー山中とFLOWER TRAVELLIN' BANDが出演、現地の若者に喝采を受けて感激したとジョーは言っていた。
博品館劇場のロビーに、白川デザイナーの過去のポスターのインスタレーション。フォトグラファー池野徹のアートロックフォトとカレンダー展示と、いつもよりロックエモーションはあったように見えた。ユニバーサル・ミュージックの石坂敬一さんの乾杯で打ち上げた。力也が戻って来てないことや、常連だった、久世光彦さん、村上元一さんがいないのは淋しい。いつもは、初日の出が見られる朝までやっていたが、今回の銀座では、カウントダウンでエンディングになった。この年と年を繋ぐ瞬間に行っているロックフェスは、それがどう評価され様とも続けていることは、意義がある。終わった楽屋で裕也さんと話したが、前に、ストーンズを一緒に見た事があるが、その時、裕也は「ミック死ぬなよ!」と怒鳴っていたのを思い出し、「裕也さん、死ぬなよ!」と言ってしまったら、ビックリしてうなずいていた。
帰りの真夜中の銀座新橋周辺は、灯りだけがついていてヤケに明るかったが、人もまばらで、寒さが疲れた身体を突き刺した。地下鉄の階段を下りる途中にうずくまったままの老女がいた。通り過ごしたが気になり戻って「大丈夫」と声をかけると、燃え尽きたタバコを手にしていた。思わず何かせねばと駄賃を差し出した。「ありがとう」と老女は言った。ロックの喧噪とは対照的な現実が、不況一色の日本を象徴しているようで印象的だった。
♪オレには コミック雑誌なんか イラネー♪
【了】
■関連情報
★テレビ放映
36th New Year World Rock Festival
フジTV 1月11日(日)24:45より、一挙3時間
PJニュース.net
http://blog.livedoor.jp/stone999/
PJ募集中!
世界のマーケットにおいては、刺激的なグループは飛び出して来ていない。かつてのグループがリニューアルしたりして繋(つな)いでいる。日本では、デジタルサウンドに取り憑(つ)かれ、ロックの原点を見失っている。そんな中で、ミックとキースのローリング・ストーンズが、47年目を迎える。唯一、生きたロックの見本である。そして日本では、37年目を迎える内田裕也プロデュースのNew Years World Rock Festivalがある。ここまで続いて来ているのはロックの原点をコアにして、引き継がれて来たアクションであると言える。
このロック・フェスティバルは1973年、渋谷からスタートし、浅草に根を生やしそのイメージが強かった。芸人の街、浅草に妙にマッチングしていた。そこから飛び出したロックンローラーは数知れない。しかし本体のロックフェスは、その原点のロックの灯をともし続けて来たが、その存在はニッチな世界におかれていた。現在は、ワールドロックを標榜(ひょうぼう)して、東京・ソウル・上海・ロスアンジェルス・トロントと5カ国の各地へと、その存在をトライ拡大している。今回浅草から銀座へ移った理由はあるだろうが、ひとつの挑戦とも言える。
その精神は、体制ぶっ飛ばせがロックの精神だが、裕也は、「紅白」ぶっ飛ばせで始めたのは間違いない。このロックフェスにおける裕也のスピリットは、オフステージを見ればわかる。リハーサルで妥協しないサウンド、PAチェック、プロ根性、新人発掘へと頭を回転させるのは、裕也の丸出しのロック根性を見る事ができる。裕也の罵声が聞こえるうちはこのロックフェスは健在するだろう。そして、Stop Global Warning!をうたい、チャリティ貢献もパフォーマンスの間にロッカーと観客により行って、社会との繋がりも怠っていない。
12月の大晦日から元旦にかけて、日本は、銀座博品館劇場で、ストレートロックのシーナ&ロケッツ、石橋勳BAND、ハードロックのRISING SUN、Before Christ Butterfly、ヴィジュアルロックの、カブキロックス、女性ヴォーカルのME-ISM、美菜実、和太鼓の上田秀一郎、サックスのHIBI★Chazuu-K、新人のNAO-SHINは裕也も注目のデュオ、MOMOKOMOTIONはキレが良かった。auncia、Xodiack、えんそくのイキの良さ。カウントダウンに、内田裕也とトルーマン・カポーティR&R BAND、裕也の動きはカッコヨイ。MCは高橋真麻アナだった。中国は桑名正博、韓国は白竜、アメリカはTHE BINGES、カナダは、ジョー山中とFLOWER TRAVELLIN' BANDが出演、現地の若者に喝采を受けて感激したとジョーは言っていた。
博品館劇場のロビーに、白川デザイナーの過去のポスターのインスタレーション。フォトグラファー池野徹のアートロックフォトとカレンダー展示と、いつもよりロックエモーションはあったように見えた。ユニバーサル・ミュージックの石坂敬一さんの乾杯で打ち上げた。力也が戻って来てないことや、常連だった、久世光彦さん、村上元一さんがいないのは淋しい。いつもは、初日の出が見られる朝までやっていたが、今回の銀座では、カウントダウンでエンディングになった。この年と年を繋ぐ瞬間に行っているロックフェスは、それがどう評価され様とも続けていることは、意義がある。終わった楽屋で裕也さんと話したが、前に、ストーンズを一緒に見た事があるが、その時、裕也は「ミック死ぬなよ!」と怒鳴っていたのを思い出し、「裕也さん、死ぬなよ!」と言ってしまったら、ビックリしてうなずいていた。
帰りの真夜中の銀座新橋周辺は、灯りだけがついていてヤケに明るかったが、人もまばらで、寒さが疲れた身体を突き刺した。地下鉄の階段を下りる途中にうずくまったままの老女がいた。通り過ごしたが気になり戻って「大丈夫」と声をかけると、燃え尽きたタバコを手にしていた。思わず何かせねばと駄賃を差し出した。「ありがとう」と老女は言った。ロックの喧噪とは対照的な現実が、不況一色の日本を象徴しているようで印象的だった。
♪オレには コミック雑誌なんか イラネー♪
【了】
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パブリック・ジャーナリスト 池野 徹
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