友人

今日のご機嫌はいかがでしょうか?

機嫌の良し悪しの理由は人それぞれでしょう。天候だったり、経済的余裕だったり、異性関係だったり…。

特に1月は、寒さ、年末年始の散財、長い連休が終わってしまうなど、鬱に陥りやすい月ではあります。

もちろんそれらも機嫌を大きく左右しますが、ある調査によると、私たちの機嫌はまわりの友人たちから一番影響を受けているとの結果が出たそうです。

しかも友人の機嫌だけでなく、友人の友人、友人の友人の友人など3段階離れた人の影響まで、まるでウィルスのように伝播しているというから驚きです。

ハーバード大学のニコラス・クリスタキス氏によると、池に投げた石がさざなみを描くように、幸福、鬱、肥満、アルコール、喫煙、不健康、選挙に行くことまで、まわりの人の影響を常に受けているとのことです。

癖や健康状態や気分までが無意識のうちに影響を受けているというのです。

クリスタキス氏は調査で何千もの友人、親戚、知人や同僚などから、幸せがどのように伝染していくかを調べました。それによると、自分に近い友人からだけでなく、その友人の友人からも影響を受け、幸せな人とリンクすることが、自分が幸せになるチャンスを引き上げるそうです。

さらにわかったことは、影響の受け方はどの人からも同じわけではなく、相手との関係にもよるそうです。数キロ以内に住む親しい友人が急に幸せになった場合、自分が幸せになるチャンスが60%も上がるそうです。

ところがそれが隣の人や近い兄弟の場合、その確率は半分になってしまうそうです。 驚くことに同居しているパートナーから受ける影響は10%以下だったそうです。

影響を受ける関係とそうでない関係があることから、自分が幸せになるネットワークを持つことが大事だということがわかります。近所の人から受ける影響も少ないようで、友人が近くに住んでいるかもそれほど影響しないようです。

どんな風な友人を持てばどういう風に良い影響を受けるかという点で、5つのキーポイントがあり、

1. 友人を注意深く選ぶ
2. どの友人と時間を過ごすか選択する。例えばだらだらとした人は避けて、活動的な人々を選ぶ
3. 見習いたいと思う友人が入っているような習い事などに参加する
4. もし友人が自分が陥りたくない状態にあるならば、相手の表情や振る舞いを真似してしまわないように気をつける
5. 社会的な影響を受けることを念頭に置き、社交性を養う

さて、幸せそうな友人を探してくるとしましょうか。(自分の幸せを探しに行くほうが早い気もしますが…)

How your friends' friends can affect your mood - life - 30 December 2008 - New Scientistより

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