かつてはロナウドやカッサーノが理想体重の超過、過度の栄養摂取でベストコンディションを保つことができず期待された活躍ができなかった痛い経験を持つR・マドリー。その失敗を繰り返さないためかフアンデ・ラモス監督はクリスマス休暇を前に選手達に禁止事項を言い渡した。禁酒、甘い物を控える、カロリーのコントロールといったダイエットプランを作成し選手達をコントロールするようだ。

 首位を独走するバルサのグアルディオラ監督も例外ではない。食事面だけに限らず、必要な選手には休暇中の個別トレーニングメニューも作成しコンディション維持に努めている。このようなコントロールはR・マドリー、バルサに限ったことではない。バジャドリーのメンディリバル監督は、選手のベスト体重を1キロでも超えてはいけないとしている。

 バレンシアのウナイ・エメリ監督はチームのメディカルチームと共に各選手のトレーニングとランニングメニューを作成し、理想の体重超過のリミットを示したという。また、これらのコンディション維持や栄養管理のスペシャリストであるアントニオ・エスクリバノ医師のアドバイスを求めたのはアスレティック・ビルバオとセビージャ。エスクリバノ医師はこの中で、アルコール類、炭酸類さらには皮付きトマトもスポーツ選手の消化に影響を与えるとしている。その他、マラガは休息とトレーニングを組み合わせた選手個別メニューを作成している。

 夏のバカンスよりは休暇期間が短いクリスマスだが、過度の栄養摂取やアルコールでシーズン途中にコンディションが落ちるのを警戒してか、各チーム慎重な選手の体調管理を行っているようだ。

(スペイン通信)