大分県の豊後高田市にある「昭和の町」は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のような街並みが人気だ。全国から多くの観光客が訪れている。
同市の豊後高田商工会議所が「昭和の町」をより楽しんでもらおうと来年1月に「昭和の町検定」を実施する。現在参加者を募集している。

重厚長大から軽薄短小へ。テレフォンカードから携帯電話へ。歌謡曲からJPOPへ。昭和から平成への変化は年号だけでなく社会環境も大きく変化した。
便利さは増したのかもしれないが、今も「昭和の時代」の良き思い出を懐かしむ人々は多い。
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のヒットでは大人ばかりでなく、昭和を知らない子どもたちも「昭和ファン」になったものだ。

大分県豊後高田市が「昭和の町」づくりに取り組み出したのは、平成13年のことだ。
時は、大型ショッピングセンターが郊外に出店し町の商店街から客足が遠のいていった頃である。
何か地域おこしを、と立ち上げた「昭和の町」計画は、マスコミでも取り上げられて話題となり観光客が訪れるようになった。

釘屋金物店(明治35年創業)、吉成電気商会(明治30年創業)・・・・
など多くの商店が昔ながらの建造物を残して昭和の町のたたずまいを保っている。
また、井之口マーケットでは、昭和40年代の玩具が売られており、今の世では「お宝」と呼ばれる価値のあるもので全国から問合せがあるという。
観光客の人気は、行列ができるコロッケ屋さん、「肉のかなおか」だ。たかなコロッケ、キムチコロッケ、エビチリコロッケなど豊富な種類がそろっている。
みんな、片手にコロッケを持ち昭和の町を散策する。

こんな「昭和の町」をもっと楽しんでもらえないかと考えられたのが「昭和の町タイムスリップ検定」である。
この検定、「知識をテストする」といった内容だけでは無い。参加者は3人から6人の家族で、実技試験もあり「フラフープ」「ベーゴマ」「メンコ」「紙飛行機」などで遊ぶのだ。
これにより「昭和の良き思い出を家族で共有して欲しい」と考えられた試験なのである。
もちろん筆記試験もあり、「3種の神器」「映画館の入館料」などを答えるもので、これも簡単ではない。
”遊びが試験”でありながら遊び半分では合格は難しそうである。

「昭和の町タイムスリップ検定」は平成21年1月11日に実施される。
・平成21年1月11日午前11時半から、同市の昭和ロマン蔵
・応募は先着40組まで。
・チーム内に小学生以下を必ず1人以上入れること。
・参加費は4人までは2000円(昼食代込み)、5人以上は1人追加ごとにプラス500円。
・問合せは、豊後高田商工会議所・TEL0978(22)2412まで。
【参照】
2008/12/23付 西日本新聞朝刊

(編集部:真紀和泉)

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