赤松洋介@フィードメーターは、操作系ガジェットで遊ぶ
― 田口さんとは「開発合宿」もされているようですね。
あ 以前は毎月のように行っていましたが、今年はまだ1回かな。仲間が集まって2泊3日で開発するもので、まあ、はてなさんの合宿をまねたわけです(笑)。わざわざはてなさんと同じ民宿に泊まったりして。
覚えているのは、合宿初日はぜいたくしようと、皆で1000円のカレーを食べていたときのことです。宿のおばちゃんが、「はてなさんは皆さんカップラーメンでしたよ。かわいそうになってゴハンをあげましたけど」と言われて、やっぱり違うのかと(笑)。
― ここ(会社の中)にもたくさんありますが、Zゲージやラジコンがお好きなんですか?
あ 小さいころは誰でもNゲージやラジコンやプラモデルに夢中になるじゃないですか。ちょっとしたブームがあったり、価格も安くなってきましたので、クルマにヘリにボートにと何でもやります。公園の池にボートを浮かべると、最後は藻がからまって止まっちゃうんですよね。
サイボウズの時代には、夜に電気を消してライトのつくクルマを走らせていたら、同僚が入ってきてしまったんですよ。そしたら「赤松さん、何やってるの? 何か悩みがあるんですか?」と心配されてしまった(笑)。
― この小さい汽車は精巧なものですね。
あ 今はなきメルクリンのZゲージです。ちょっと走らせてみましょうか……(と操作する)。こちらのクルマはよくあるタイヨーのもので、ヘリはヒロボーです。今はヘリを動かしているときが楽しいですね。部屋の中で飛ばすんですけど。
昔から改造するのも好きで、モーターを変えるなどは普通でした。クルマも運転するので、車体のいろんな部分を改造していたんですよ。
― クルマは大学時代からですか?
あ 18歳で免許を取って、「山中越え」(京都府京都市から滋賀県大津市までの京都府道・滋賀県道30号下鴨大津線)ですね。チューニングしたマシンに乗って、仲間と無線で話しながら、スピードを楽しむわけです。そういう道ですから。
当時はセリカGT4に乗っていまして、トンネルの中でスピンして壁に激突して、車体の4分の1が破損したのですが、珍しいことではないんですよ。
― はい?
あ クラッシュはよくあることで、ドライバーは意外に大丈夫なんです。その後はインテグラタイプRに乗り換えて、これを手放してスタンフォードに行ったんです。
今はもう昔のようには乗らないですね。嫁さんとドライブしていて、マフラーをいじってあるので(うるさくて)会話ができないことがあったんですけど、怒られて外しましたし。
― 今はどんなクルマに乗っているんですか?
あ レガシィのGTですね。280馬力出ます。
■プロとしてお金を稼ぐことも社会貢献のひとつ
― 2005年にサイドフィードを設立されていますが、起業なさったのはなぜです?
あ 実家が自営業で以前から会社を作りたいと思っていたのと、フィードメーターへの反応の大きさです。多くの企業がネットの広告費にかなりのお金を使っているのに、個人向けツールに3日で100万アクセスもあった。純粋に面白いなと感じました。そんなときにサイボウズの創業メンバーである高須賀社長が退任され、いいタイミングではないかと感じたんです。
今、弊社では個人向けツールも開発していますが、個人ブロガーのネットワークを使った法人向けの製品プロモーションを始めました。代理店への丸投げではなく、企業さんが独自に動ける低コストのネット広告を考えています。
ただ、これまでの経験から、世界で勝負できるようなWebサービスは日本からは出てこない気がします。もちろん、国内の内需を満たすビジネスはありますが、世界に通じるとなると……。ただ英語化すればよいという話ではありませんし。……≫続きはこちら
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