この経験により小林さんは「とことん考え抜いて自分が納得するだけでなく、真に顧客が納得できるものを提案しなければならない」ことが体にしみついたという。

◆ コンサルスキルは研修と同僚との切磋琢磨で身につけられる
 もちろん同社では入社後、1カ月間の研修が用意されており、コンサルタントとしての基礎はそこで身につけられるという。そのほかのスキルが身につく環境として小林さんは、「ナレッジデータベースもあるが、知見のある同僚コンサルタントと議論することで身につけていきました」と語る。
 新しい技術やトレンドについては、こうした同僚コンサルとの議論でいち早く本質的な視点を得られることができるという。小林さんがITコンサルタントへ転身するにあたり、小林さんが自主的に行ったのが、コンサルタントスキルの書籍を読むことだった。「IT関連のスキルはあったが、コンサルタントとしてお客様のITの問題を提言するスキルが足りなかった。問題解決、ロジカルシンキング(論理的思考)などを勉強した」。

◆ コミュニケーションには細心の注意を払う
 小林さんがコンサルタントとして最も心がけているのが、コミュニケーションのとり方だ。「われわれウルシステムズのコンサルタントは、お客様に問題解決のレポートを提出するだけでなく、それをお客様と一緒に実行するところまでやります」。だからお客様がうまく実行に移すことができない場合、なぜ、それではうまくいかないのか、小林さんはよくPDCAサイクルを用いて解説するという。「問題の捉え方、考え方を顧客と揃えるところから始め、あいまいなところを残さないように問題解決のプロセスが定着するまで繰り返し実行することが大事です。あとコンサルタントは、常に経営の視点から考える意識をもつことも大事ですね」。

■Part2 PM編 経験に裏付けられたマネジメント手法を学ぶ
 ソフトウェア開発において、納期、品質、コストに対する要求は年々、厳しくなっている一方だ。この3つの要求を満たすのはもちろん、メンバーのモチベーションを下げずにプロジェクトを推進し、成功に導けるかどうかは、プロジェクトマネジャーの(PM)の手腕の見せどころだろう。彼らはどのような方法論やメソッドを用いて、プロジェクトを成功に導いているのだろうか。……≫続きはこちら

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