すでにUFCファイターの貫ろくを持つマガリャエスとベイダー。明日の試合はどのような結末が待っているか、楽しみだ

写真拡大 (全6枚)

12月13日(土・現地時間)、ラスベガスのザ・パールで開催されるTUF8フィナーレ『The Ultimate Fighter Finale』の公開計量が、12日(金・同)に行われた。MMAファンの間で非常に高い評価を受けたシーズンの締めくくりは、ライト級とライトヘビー級決勝戦、フィリップ・ノヴァー×エフライン・エスクデロ、ヴィニー・マガリャエス×ライアン・ベイダーを含め、実にシーズン8出場ファイターの試合が10試合中8試合も行われる。

UFCフレッシュマンのTUF勢は揃って計量にパスしたが、メインファイトに出場するウィルソン・ゴヘイアは4ポンドオーバーで一度目の計量を終え、アスレチック・コミッションから、再計量は健康上の理由で禁止とされた。結果、ジェイソン・マクドナルドとの一戦は189ポンドのキャッチウェイトとなり、さらにゴヘイアはファイトマネーの20パーセントをマクドナルド側に収める処罰が課せられた。

UFC出場経験が豊富なファイターの失態をよそに、しっかりと計量にパスしたTUF卒業生たち。従来のTUFフィナーレなら、決勝戦にファンの視線は集まりがちだが、今大会はTUF出場選手が16人も出場し、さながらサバイバル戦の仕切り直しとも捉えることができる。

あらゆる意味でシーズンを賑わせたジュリー・ブローウィングは、ホームでの活発な活動と対照的にオクタゴンのなかでは良い場面がなかっただけに、ここでカプランを相手にしっかりとした試合を見せたいところだ。

決勝戦進出を逃したライトヘビー級の実力者、リングオブファイアーのライトヘビー級王者で柔術黒帯のエリオット・マーシャル、IFL出身でTKOやICCでヘビー級王者だったシーズンのまとめ役クリストフ・ソジンスキーらも、ここでインパクトを残し、しっかりとライトヘビー級戦線に割り込んでいきたい。

決勝戦の2試合。ノヴァー×エスクデロは、ともにトータルファイター同士のライト級ファイナリストだが、打撃の腕前はノヴァーに軍配があがるか。対するヘンゾ・グレイシーの茶帯は、まだまだポテンシャルの全てを見せていない風もあり、この試合で真の実力を発揮するのではないかと注目されている。

ライトヘビー級決勝のマガリャエスは、ガードからの極めを得意とする柔術家。ベイダーは、テイクダウンからパウンド、さらにはバックコントロールがお手の物のオールアメリカン・レスラー。得意分野がハッキリとしている両者の対戦だが、短期勝負なら極のマガリャエス。試合が長引けば、それはベイダーがトップキープに成功しているということで、ダメージを与え続けてTKO勝ち、判定ならベイダーと予想される。

シーズン卒業を迎え、笑顔でプラムに出席できるのは誰になるか。そして、今後どれだけUFCライト級&ライトヘビー級で存在感を示すことができるか。シーズン8ファイターたちの戦い・第二章の幕が明日上がる。

■計量結果&全対戦カードは次のページへ