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日本男児に「必死さ」ある?

2008年12月11日09時25分 / 提供:生ゴルUSA

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日本男児に「必死さ」ある?

舩越園子の生ゴルUSA

米PGAツアーのQスクール(予選会)が終了した。今年は日本からの挑戦者が岩田寛ただ一人という淋しい状況。その岩田も2日目、3日目あたりで順位を上げて合格の可能性を漂わせていたが、6日間の長丁場を乗り切ることはできず、二軍のネイションワイドツアーの出場権すら獲得できずに終わったしまった。

だが、挑戦したことには大きな意義がある。もちろん「参加することに意義がある」なんて悠長なことを言うつもりはないが、日本ツアーの賞金ランク上位者の谷原秀人や矢野東らが、こぞって辞退した中、岩田はチャンスを生かし、思い切ったチャレンジをしたことだけは確か。そういう気概が欠けてしまったら、日本人選手はいつまで経っても日本という狭い島国の中だけでしか活躍することはできないだろう。

そもそもQスクールというものは、何度挑戦しても何度落ちても、何かのランキングや記録に悪影響をもたらすものではない。たとえば、メジャーや米ツアーのビッグ大会などはフィールドが強い分、出場して予選落ちとなると、世界ランクを下げる結果にもなる。しかし、Qスクールは、どの段階で落ちたとしてもランキングには反映されないのだから、度胸試しや腕試し、あるいは海外での場慣れのためにしろ、とにかく出れば何かしらの収穫は得られるのだから、このチャンスを生かさない手はない。

出場することだけを見ても、Qスクールはスポンサー推薦も特別招待も何も要らず、とにかく出れば良いわけだから、出ること自体は簡単だ。米PGAツアーは06年から「プレ・クォリファイ」という「予選の予選」を設定したため、現在はプレ4日間、1次予選4日間、2次予選4日間、そして最終予選6日間となっている。日本の選手は往々にして「最終予選から出られる資格が得られたら挑戦する」と、それこそ悠長なことばかりを言い、プレから挑戦しようなんて気概を見せる者はほとんどいない。だが、プレからの挑戦ならば、誰でも挑戦できるのだから、戦う場を求める者はこういうチャンスに飛び付くべきではなかろうか。

「スポンサーとの絡みとか、いろいろあるんです」という言い分もわからなくはないし、「日本の賞金王争いに集中したい」というのも理解できなくはない。だが、アメリカや世界で本気で戦おうとしている選手たちは、もっと理屈抜きの必死さを露わにしてQスクールというものにやってきていた。

プレからの挑戦者総数は1288人。最終予選まで辿り着いたのは163人。この中から上位25位タイまでが来季のPGAツアー出場権を、そこから以下50人がネイションワイドツアー出場権を得た。

・年齢に関わらず挑戦する――最終予選挑戦者の最年長は49歳のオリン・ブラウンだった。最年少は18歳のリチャード・リーだった。
・プレから最終予選まで合計18ラウンドをすべてこなした挑戦者――わずか6名の過酷さだった。
・過去の栄光に関わらず挑戦する――元メジャーチャンプのマーク・ブルックス。元ライダーカップメンバーのクリス・ライリー。元プレジデンツカップメンバーのカルロス・フランコ、ノタ・ビゲイ、マーク・ブルックス。PGAツアー7勝の実績を持つジョン・ヒューストン。
・ネイションワイドツアー上位25位以内ですでにPGAツアー出場権を手に入れていながら、PGAツアーで出場できる大会を少しでも有利に得たいために挑戦する――スペンサー・レビン、ブライス・モールダー、リッキー・バーンズ。

必死さ、ハングリーさ。そういうものが彼らの挑戦の原動力になっていることが、ひしひしと伝わってきた。そんな中、日本の男子ツアーへ目を向けると、「こういう必死さがある人は誰?」と、ついつい首を傾げてしまう。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)

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