またハッスルがやらかしてくれた。
今年一番の「お騒がせ女」に白羽の矢を立てたのだ。30日に東京・有明コロシアムで行われる今年最後のファイティングオペラ「ハッスル・マニア2008」に、落語家・春風亭小朝の元夫人で歌手の泰葉(47)が出場、いや「参戦」する。9日には都内のホテルで、あの離婚会見さながらに金屏風前での発表会見を行った。

会見の席で、この場所は自分にとってふさわしいと力強く?語った泰葉。最初はリングで歌うだけの予定だったが、途中で乱入した高田総統から「プッツンオバちゃん」呼ばわりされ、試合に勝ったら歌わせると要求を突きつけられた。これに対し、「試合に勝って歌ってやる」と泰葉も承諾した。かくしてこの段取りバレバレの場外乱闘劇で、泰葉の「参戦」が正式に決まった。

この出場は今大会のテーマ「どんな逆境でも、人はハッスルできる!」に彼女がふさわしいと判断した主催者側のオファーによって実現したものだとか。少なからず自業自得と思われる泰葉の現状が「逆境」かどうかはさておき、昨年11月の離婚以来「金髪豚野郎」発言などの八方破れな言動で物議を醸してきたことは事実。確かに、何が出てきてもおかしくないハチャメチャさが売り物の「ハッスル」にはピッタリの存在だろう。だが、この仕掛けに苦笑しつつも「またか」と複雑な思いでいる古くからのプロレスファンも、決して少なくないはずだ。

近年、K−1など他の格闘技の人気や、また元関係者たちによる暴露本出版など数々のダメージを受けて観客が激減し、プロレス界はすっかりかつての勢いを失ってしまった。武道館や国技館、東京ドームを常時満員にしていた黄金時代はもはや遠い過去。今や後楽園ホールすら満員になることは稀で、老舗団体の新日本、全日本をはじめほとんどの団体が存亡の危機に立たされている。

そんな中にあって「ハッスル」が、手法の是非はともかくも「世間」を相手に”波”を起こしていけるだけのエネルギーを持ったほぼ唯一のムーブメントであることは確かだろう。だが、「何でもあり」と「何をやってもいい」は似ているようで全く異なる。

2004年の発足以来、ハッスルはインリン・オブ・ジョイトイや和泉元彌、レイザーラモンHGなど、その時々の「旬」の芸能人たちを「選手」として次々「参戦」させるなど、なりふり構わぬブッ飛んだストーリー展開で世間の注目を集めてきた。その破天荒さは確かにある意味「プロレス的」だろう。だが、忘れてはいけない。どんなにショーアップされてもプロレスは本来「プロのレスリング」であったはずだ。レスリングはおろか、それ以前の基礎体力トレーニングすら満足にできない素人のタレントを「レスラー」としてリングに上げることが、許されていいのだろうか。

世間から絶えず蔑まれてきたジャンルとはいえ、かつてのプロレス界には侵すべからざる神聖な「プロの領域」が厳然とあった。少なくとも力道山や、その弟子の馬場・猪木の時代なら、基本のできていない人間が知名度だけでリングに上がりおいしい所をさらっていくようなことは絶対に許されなかったはずだ。それを自ら壊し、ここまで貶めてどうするのか。長らく世間から白眼視されているうちに、最低限守るべき「誇り」や「品格」さえ見失ってしまったのか。草葉の陰で力道山も、馬場も泣いているだろう。

もはや舞台裏が暴かれネタバレしているプロレス界とはいえ、本当にこんなやり方しかないのだろうか。世間の笑いと歓声、そしてオールドプロレスファンの嘆きの声が微妙に入り混じる中、神聖さとは無縁のハッスルのリングに泰葉も「参戦」する。
(編集部:綱川朋彦.)

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