5日付のレキップ紙にジネディーヌ・ジダンのロングインタビューが掲載された。ジダンはこの中で、自分に批判的なコメントやエピソードを著作に載せたエマニュエル・プティ(元フランス代表)とジェローム・ロテン(パリ・サンジェルマン)に反撃している。

 試合中ロテンにタックルを受けたジダンが激しい言葉で罵った、と書かれたことについては、「僕は人生の中で、誤ったことを言ったり、やったりしたことがある。でもこのときは、そんなことは言っていない。ロテンは僕に本を送ると言っておきながら、何の音沙汰もない。間違ったことを本当のように信じ込ませるやり方には苛々する」と語っている。

 本の中でジダンの企業経営者との付き合いを批判したプティに対しては、もっと辛辣だ。「彼とはすれ違うことが何回かあった。そのときは何も言わないで、本に書く。批判するのはいい。でもそれならなぜ直接言わないんだ? 本がどれだけ売れるかだけを考えているからだ。人をバカにするのはやめるべきだ。彼にはもう2度と会いたくない」と怒りをあらわにした。

 企業の“広告塔”という批判については、「人の役に立ちたいという思いでやっている。自分ひとりでは大きなことはできない。大企業家との付き合いでは、学ぶことが多い」とも語っている。

 また、最近のマラドーナのアルゼンチン代表監督就任について問われたジダンは、「彼が欲したのだから、いいことだ。彼を中心にサッカーが注目を集めるのも非常にいい。いま自分が監督になる気はまったくない。たしかなのは、いつかサッカーに戻るということ。僕が学んできて、いちばんよく知っているのはサッカーだからだ」と答えている。