WEC2度目の参戦を果たした高谷は、スワンソンの前に判定負け。WEC日本人ファイターにとっても厳しい戦いが続く

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12月3日(水・現地時間)米国ネバダ州ラスベガスのハードロック・カジノ&ホテル、ザ・ジョイントでは『WEC37 TORRES vs TAPIA』が開催された。

同大会では、ミゲール・トーレス×マニー・タピアによるWEC世界バンタム級選手権試合をメインイベントに、日本から田村彰敏、喧嘩番長・高谷裕之が参戦を果たし、それぞれ、ヴァグネイ・ファビアーノ、カブ・スワンソンと対戦する注目の一戦が、さらには、WEC3連勝中のブライアン・ボーウルズとウィル・ヒベイロ、今年7月にDREAMに参戦したユライア・フェイバーの愛弟子ジョセフ・ベナビデスとダニー・マルチネスのバンタム級戦が行われた。

そのメインイベントでは、試合こそ立ち技一辺倒の展開となったが、2R、トーレスは、左ストレートから右ストレートをタピアの顔面に叩き込み、ダウンを喫したタピアにパウンドを落として見事なTKO勝利。突き抜けた強さを見せつけ、2度目の王座防衛に成功した。

また、日本人ファイターでは、初めてWECライブ中継にカードが組み込まれた元プロ修斗世界フェザー級王者・田村と、IFL世界フェザー級王者・ファビアーノによる一戦では、ファビアーノに再三テイクダウンを許した田村が、最後まで攻勢となる場面は見られず、相手の手首、肩を抑え、パウンドを許さない高度なガードワークで対抗したが、試合終了間際に肩固めを極められ無念の一本負け。日本人ファイターがまたも厳しい現実を見せつけられる結果となった。

さらに、第8試合では、ボーウルズがヒベイロからギロチンチョークで一本勝ち。キャリア7連勝、WEC4連勝を飾り、次期バンタム級チャレンジャーの座に一歩近づく勝利を挙げ、第7試合では、両者決定打に欠くものの、「動き続けることを心がけた」と話したベナビデスがマルチネスから判定勝ち。WEC2度目の出場となった高谷裕之は、カブ・スワンソンの前に判定負けを喫した。

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WEC37 TORRES vs TAPIA


第10試合 WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R
[王者]
○ミゲール・トーレス
(米国)
2R3分4秒
TKO
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[挑戦者]
マニー・タピア×
(米国)
第9試合 フェザー級/5分3R
×田村彰敏
(日本)
4R4分48秒
肩固め
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ヴァグネイ・ファビアーノ○
(ブラジル)
第8試合 バンタム級/5分3R
○ブライアン・ボーウルズ
(米国)
3R1分11秒
ギロチンチョーク
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ウィル・ヒベイロ×
(ブラジル)
第7試合 バンタム級/5分3R
○ジョセフ・ベナビデス
(米国)
3R終了
判定
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ダニー・マルチネス×
(米国)
第6試合 ウェルター級/5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス
(米国)
2R4分7秒
TKO
ジャスティン・ハスキンス×
(米国)
第5試合 ライトヘビー級/5分3R
○マーク・ムニョス
(米国)
1R2分26秒
TKO
ヒカルド・バロス×
(米国)
第4試合 フェザー級/5分3R
○ディエゴ・ヌン
(ブラジル)
3R終了
判定
コール・プロヴァンス×
(米国)
第3試合 ライト級/5分3R
○バート・パラジェンスキー
(米国)
2R3分42秒
TKO
アレックス・カラレキシス×
(米国)
第2試合 フェザー級/5分3R
○カブ・スワンソン
(米国)
3R終了
判定
高谷裕之×
(日本)
第1試合 ライト級/5分3R
○シェーン・ローラー
(米国)
1R1分1秒
ギロチンチョーク
マイク・バドニック×
(米国)