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マスターズとタイガーを手放したGM

2008年11月26日15時20分 / 提供:生ゴルUSA

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舩越園子の生ゴルUSA

とうとう来るべき日が来てしまった。00年以来、タイガー・ウッズと契約を結び続けてきたGM社のビュイックが今年限りで契約を打ち切ると発表した。タイガーとGM社との契約は5年ごとの更新とされており、05年からの第2期が満了するのは本来なら09年だった。しかし、年間1ミリオンとも5年間で7ミリオンとも言われる王者タイガーとの契約を、現在の深刻な不況の中で維持していくことは難しいと判断。タイガー側も家族との時間を増やしたいということで、双方が合意に達したという。

プロ入り以来、タイガーのゴルフバッグに踊ったロゴマークは、これまでタイトリストとビュイックの2つしかない。GM社に変わる新たな契約先が決まるまで、タイガーのバッグはロゴ無しとなる。従来なら、バッグ契約はテレビでも映りやすく目立つため、いろいろな企業が競って奪い合うもので、あのタイガーのバッグの広告面が“空欄”になるというのは、おそらく後にも先にも、大不況の今しかないだろう。そういう意味で、タイガーのノーロゴバッグは必見の価値あり!かもしれない。

それにしても、経済悪化の影響は確実にゴルフ界に及んでいる。いやいや、ゴルフ界のみならず、スポーツ界とエンタテイメント界に及んでいるようだ。GM社は、来年以降もビュイック招待やビュイックオープンの冠スポンサーは続ける意向を示しながらも、スーパーボウルやアカデミー賞授賞式などのCM提供をした場合、大会スポンサーは難しくなるなんて噂も聞こえてきており、そららを両天秤にかけざるを得ない状況らしい。業績不振となると、企業はまずスポーツやエンタテイメント向けの費用からカットしていくようで、GM社の場合も、まず打ち出されたコスト削減策は、米PGAツアーにおける来季のオフィシャルカー提供削減、そして今回のタイガーとの契約打ち切りとなった。

だが、ちょっと不思議なこともある。同じGMブランドであるキャデラックと長年契約を結んでいるのはフレッド・カプルス。タイガーの契約が打ち切りになるほどGM社が切羽詰まっているのだから、すでにシニアに近づきつつあるカプルスの契約だって打ち切って当然という気がしてしまう。しかし、GM社はカプルスとの契約は続行する意向なのだ。GM社のキャデラック部門といえば、マスターズトーナメントのスポンサーとしても知られていたが、こちらについては、すでに今年、撤退を決めている。

となると、GM社は、まずマスターズを見放し、次にPGAツアーのオフィシャルカー、そしてタイガーを見放した。苦しい中でGM社が手放さなかったのはPGAツアーの2大会とカプルスということになるのだが、選択の基準が理解しにくい。大会冠スポンサーとカプルスを手放し、タイガーとマスターズは死守という選択肢もあったと思うのだが……いずにしても苦渋の選択であっただろうことは間違いない。「PGAツアーとの契約が満了する2010年ごろまでには経済が回復していることを望む」とはGM社の言。しかし。もしもそのころ景気回復、業績アップしていたら、GM社は再びタイガー獲得に動くのだろうか――。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)

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タイガー・ウッズ  GM  マスターズ  ゴルフ  ブランド  

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