株式会社ライブドア ネットワーク事業部 カスタマーサービスグループ レンタルサーバチーム グループリーダー 金井 淳 氏

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一昔前まではインターネット事業といえば、高いネット知識を持った人や多くの資金を持った人、企業しか挑戦できなかった。
しかし、急速なブロードバンド環境の普及とWEBテクノロジの進歩により、良質なアイデアと行動力さえあれば少ない元手でネット事業を立ち上げられる時代となってきている。

ネット事業へ進出する企業にとって、自社のドメイン名があるのとないのとでは、対外的なイメージが大きくことなり、ビジネスのチャンスも大きく変わってくる。ましてや、独自のネットサービスをこれから展開したい場合やサービスの合理化・信頼度の向上を図りたい企業にとって、自社でサーバやエンジニアを抱えるより、レンタルサーバを利用するという選択は重要なビジネス成功の要素ともなってきている。

今やネットビジネスを支えるために欠かせないシステムとなってきたレンタルサーバー。その一つ「livedoor レンタルサーバ」を提供しているライブドアは、「企業応援キャンペーン」を2008年11月10日から12月26日まで実施する。
今回のキャンペーンでは、サーバ初期設定費を期間中は無料にすることで、最大5万円近い経費を抑えられる「EXPERT-EX」プランなども用意されている(初期設定費はプランごとに異なる)。
「livedoor レンタルサーバ」 企業応援キャンペーン - livedoor

業界大手のライブドアがこのようなキャンペーンに踏み切ったキッカケは何なのか? またどのプランを選択すればよりメリットになるのか?

今回はキャンペーンの担当者である株式会社ライブドア ネットワーク事業部 カスタマーサービスグループ レンタルサーバチーム グループリーダー 金井 淳 氏にお話を伺った。
■よりよいサービスを提供したい - 金井氏

編集部:「livedoor レンタルサーバ」はいつからサービスを開始しているのでしょうか?
金井氏:2008年4月1日にリリースしています。

編集部:競合他社との一番の違いはどこにあるのでしょうか?
金井氏:livedoorレンタルサーバだけの強みという点では、やはりlivedoor のポータルサイト運営実績があるデータセンターでインフラを管理しており、バックボーンや管理面が安定していることが挙げられます。

ほかには全プランで、livedoor Blog Proをレンタルサーバ契約期間中に限り無料で利用できるクーポンをサービスさせていただいております。また全プランに仮想化(※1)技術を導入していることが挙げられます。

編集部:今回のキャンペーンを始めようとした目的を教えていただけますか?
金井氏:もともと既存のお客様にも利用しやすいページにしたいとサイトリニューアルを企画していたのですが、これを機に法人向けプランももっと知っていただきたいと思い、キャンペーンを企画しました。広告で認知度が少しずつ上がったとしても、お客様に利点を感じていただけないと、サービスは浸透してゆきませんから。

編集部:初期設定費用が0円とのこと。採算はとれるんでしょうか?
金井氏:レンタルサーバというのは、サービスの準備にコストを掛け、お客様に料金をお支払い頂くことで初期コストを回収していくというビジネスモデルです。

そういう点で今回のキャンペーンではコストの回収期間がより多くかかることになりますが、私たちがよりよいサービスを提供し、お客様により長くご利用いただくことで、採算として問題ないものと考えております。

写真:「livedoor レンタルサーバ」のプランについて語る、株式会社ライブドア 金井 淳 氏

編集部:たくさんのプランを用意されていますが、これはなぜでしょうか?
金井氏:販売形態ですが基本的にはWEBから購入していただくPull型販売の形をとっていますが、WEBで申込みされるお客様は競合他社のサイトにもアクセスしてプランを比較していることが多いと思います。そのとき探していたサイズ(容量や機能)のプランがなかったというケースを避ける必要があるわけですが、全プランに仮想化を採用しているためサイジングに柔軟性があり、比較的容易に小〜大までプランを用意することができています。

現在6プラン提供していますが、当初から巨大ポータルサイト「livedoor」を運営しているデータセンターでインフラを管理しており、どのプランも安心してご利用いただけると思います。最近はさらに大容量低価格化を意識したプラン改変により、選択肢としてより魅力的なものになっていると思います。

編集部:それぞれのプランにつきまして、どういうかたが対象であるのか、簡単に教えていただけますか?
金井氏:「livedoor レンタルサーバ」は「共用型」「仮想専用型」「専用型」という3つのタイプのサービスを展開しています。
写真1 livedoor レンタルサーバ

・共有型
共用型はいわゆるVH(※2)型で物理的な1台のサーバのリソース及びプロセスをシェアするタイプで、「START!」「FlexServer」「FlexServer Plus」の3プランを用意しています。

「START!」は個人向けのプランで、趣味やサークルなどのBlogやCMS(※3)あるいは独自ドメインメールにご利用していただくことを想定しています。ビジネス用途にもご利用いただけますが、パフォーマンスや高稼働率を求められる場合は他のプランをお奨めしています。

「FlexServer」は個人、SOHO、小規模以上の法人に向けたプランです。「START!」と比較すると性能が大幅に向上しています。比較的アクセスの多いWEBサイトやメーリングリストをご利用される場合に最適です。

「FlexServer Plus」の主な対象は「FlexServer」と同じですが、「FlexServer」では容量が足りないという方向けで、基本的に性能もこちらが上位となります。

・仮想専用型
仮想専用型は他者の使用状況に影響を受けたくないというところから、安定した自分だけの環境を求められることも多いのですが、これに低価格で応えるタイプです。仮想化技術により物理的な1台のサーバに複数の独立した仮想環境を用意し、仮想環境にOSと標準的なアプリケーションをインストールした状態でご提供しています。どちらかといえば上級管理者向けで、これ1台で10個までVHを作成できます。またsshアクセスにより、アプリケーションのインストールから開発まで幅広くご利用いただけます。

「ADVANCE-LIGHT」プランは小規模以上の法人向けのプランです。複数のWEBサイトやメーリングリストを1台で管理する場合にお奨めしています。法人向けという位置づけではありますが、個人の方でもshell環境やroot権限が必要という方には最もお求め安い価格のプランとなっています。

「ADVANCE-FAST」の主な対象は「ADVANCE-LIGHT」と同じですが、よりハードウェアリソースを多く割当てることで性能を向上させています。

・専用型
専用型は物理的に1台のサーバを独占して利用していただくタイプです。

「EXPERT-EX」は法人向けのプランです。大容量(750GB)であることを生かして、再販とお客様ご自身でのホスティングサービス運営も可能となっています。

編集部:今後の展開などがあれば、ぜひ、お聞かせください。
金井氏:インフラに導入している仮想化技術をお客様のメリットとして見える形に応用していきたいと考えています。仮想化技術は管理面で多くの優位性をもたらしますが、お客様にはメリットが見えにくいのではないでしょうか。これはもしかしたらレンタルサーバとは違う形になるかもしれませんが、仮想化ならではの機動力を生かしたかゆいところに手が届くサービスを実現したいと思います。

編集部:本日はありがとうございました。


●用語解説
※1 仮想化
仮想化とは物理的に1台のサーバ上で複数台のサーバを動かすこと。サーバは主に、主記憶装置(メモリ)、補助規則装置(ディスク)、演算装置(MPU)、制御装置(CPU)、通信装置(NIC)から構成されており、通常これらのリソースは1つのOS(Operation System)が専有して使用する。

仮想化ではこれらのリソースを物理的なハードウェア上に構築する複数の仮想環境で各環境のOSが使用する。この場合、リソースの競合が発生して不安定になってしまうことが懸念されるが、仮想化技術はリソース競合をうまく制御してそれぞれの仮想化環境からは専有に割当てられたリソースを使用しているかのように見せることができる。

※2 VH(Virtual Host): http://e-words.jp/w/E38390E383BCE38381E383A3E383ABE3839BE382B9E38388.html

※3 CMS(Contents Management System): http://e-words.jp/w/CMS-1.html


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