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メール社会だからこそ、3分間スピーチで会話力を磨こう(上)

2008年11月18日09時38分 / 提供:PJ

pj
メール社会だからこそ、3分間スピーチで会話力を磨こう(上)
スピーチ・サークルの新話会は、毎金曜の夜6時30分から、「3分間スピーチ」をおこなっている。東京・港区芝公園福祉会館で。(撮影:穂高健一、14日) 写真一覧(2件)
電話よりもメールで連絡する時代だ。電車のなかで、座席の人を一瞥(いちべつ)すれば、決まって多くの人がケイタイ・メールをしている。レストランでも、大学の教室でも同様で、日常の光景となった。

 メール時代だ。かんたんに不特定多数と対話ができる、仕組みができた。他方で、顔を突き合わせた会話が不得意で、自分の考えを伝える言葉がなかなか出てこないひとが増えてきた。それが昂(こう)じて家庭内の対話不足とか、会社内におけるコミュニケーション欠如とか、社会の軋轢(あつれき)とか、さまざまな弊害が社会現象として露呈してきた。突き進んだ結果、「誰でもよかった」という、不特定多数を相手とした、無差別な殺りくまでも生み出された。

 メール社会だからこそ、面と向かい合った会話が必要で重要だ。上手になれば、意思伝達能力がよりいっそう高められる。ビジネスの場などでは、ほかとの差別化にもなる。話術を磨くには、3分間スピーチが有効だ。

 スピーチ・サークルの新話会(藤井敬三会長)は、東京・港区芝公園福祉会館で、毎週金曜日の夜6時30分から、「3分間スピーチ」をおこなっている。今年は発足から30年、延べ1000回もつづいている。3分間スピーチの勉強会の老舗ともいえる。

 参加資格は特になしで、1回の参加費は300円と手ごろ。通勤帰りのサラリーマン、団塊の世代、シニア世代の男女など、参加者の幅は広い。どんな話題のスピーチ内容なのか。取材許可が取れたので、14日に出むいた。当日は22人の参加者だった。

 長嶋秀治副会長の説明によると、参加者の選ぶテーマ、素材については、「自由題、毎週変わるテーマ題、即題(最近のニュースから)から、ひとつを選び、壇上で3分間のスピーチをおこなってもらいます」と話す。発表の順序は自由。自発的に、壇上に出る。

 長山三喜雄さんのテーマは『誉(ほ)め言葉』。これまでは家の外や仕事で誉めことばを使ってきた。だが、家庭内、特に妻には使わなかった。最近になって男料理を学ぶために、1週間に1度は料理教室に通う。1グループ4、5人で作った料理を試食し、講評している。

 その目で妻の家庭料理をみると、実にスピードが速くて、味も良い。それを口にして誉めたところ、「そんなこといったって、何も出ないわよ」と言いながらも、笑顔だった。
妻を積極的に誉めようと決めた。その後は夫婦の関係がよくなった。誉め言葉では2つの点を心がけている。一つは真実であること。もう一つは心で思ったままを口にすることだ、という。 2分54秒だった。

 佐藤信雄さんのテーマは『クッション言葉』。最近になって、自治会の役員をやりはじめた。外灯の蛍光灯が1本切れた。交換する電気業者は、噂だと気難しい人。頼んでも一週間後だという。防犯上からもすぐ取り換えてもらいたい。

 クッション言葉を利用し、『恐れ入りますが』と切り出し、用件を伝えた。すぐ玉切れを取り換えてくれた。夜になると、不灯だった。翌朝、『大変失礼ですが、夜、つかなかったので、お手数ですが取り換えていただけますか』といった。

 業者はすぐ来てくれた。原因は接触不良だった。「ふつうは外灯の球が切れると、取り換えてくれ、と命令的にいわれる。苦情を受けている気分にさせられる。あんたの言葉で、すぐ行く気になった」という。クッション言葉の効能です、と結んだ。 2分51秒。

 萩原美吉子さんは『むかしの人は手先が器用』というタイトル。先般、東京のデパート・松屋で職人の手作り作品展があった。どれも木目細やかで、見とれてしまった。あれもこれも買いたかったが、高価だったから、ボディブラシ一本を買い求めてきた。

 萩原さんは都内の福祉会館に勤務。そこでもお年寄りの刺繍(ししょう)展が開催された。壇上から、「竹編みのカゴ」をかざした。なかみは紙で隠されていた。「これはキノコです。どんなものでしょう?」と会場に問う。マイタケとか、さまざまな種類が飛びだす。ティッシュペーパーで作った松茸だった。匂いも本ものにそっくり。それが会場を回ると、誰もが、「これがティッシュだって」とおどろきの声をあげていた。2分55秒。【つづく】

■関連情報
新話会
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

関連ワード:
港区  作品展  団塊世代  松茸  松屋  
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