年末の薄型テレビ動向を徹底分析 低価格の“プチ大画面”が狙い目!
2008年11月17日11時49分 / 提供:ダイヤモンド・オンライン
地上デジタル放送への切り替え期限が、目前に迫ってきた。「そろそろ地デジ対応テレビを買おう」と考えている方も多いだろう。そんな折、店頭では液晶テレビの価格がどんどん値下がりしており、日増しに買いやすくなっている。
そこで、年末商戦の入り口にさしかかっている今、恒例の「実売価格調査」を行なったので、テレビ購入の際の参考にして欲しい。
そもそも5年ほど前には、「いつ1インチ1万円になるのか」と言われた液晶テレビ価格だが、気が付けば、今や1インチ5000円が当たり前になっている。これに伴い、1年ほど前まで売れ筋の一角を占めていた「20V型ワイド」が人気ランキングからはほとんど姿を消している。今となっては、価格で妥協して小さな20V型を買う人が減っているのだ。
一方で、現在の人気は、32V型と37V型に集中している。
「よく売れているのは、32V型と37V型で、価格帯は10万円台後半から20万円程度が中心です」(ヨドバシカメラ担当者の村田氏)
ちょうど薄型テレビが普及モードに入った6〜7年前には、37V型が30万円もしていたことを考えると、驚くほどの値下がりである。
また、ファミリー層向けにさらなる大型モデルも人気だ。
「ファミリー層から高齢世代までは大型を好む傾向があって、42V型以上が人気です。設置スペースを広く取れる方からは、46V型を求められます。これまで37V型を購入していた予算で46V型が購入できるようになったのが、人気の理由でしょう」(ビックカメラ担当者の近藤氏)
42V型なら20万円台半ば、46V型でも30万円台前半で購入できるのだ。
今回、取材をして感じたのが、「すでに薄型テレビの購入サイクルは一巡していると見るのが妥当」とういことである。
これまでのファミリー世帯では、実際には「ブラウン管+薄型テレビ」という構成が多かったが、いよいよセカンドテレビにも液晶を購入する需要が増えているのだ。
つまり、今までリビングに置いていた、26〜37V型クラスのテレビを別の部屋に異動し、リビングでは42〜46V型を新規購入したいと考えるのだろう。また、寝室や子供部屋向けにも、いきなり32V型を買うケースが出てきている。
なにしろ、32V型が約10万円で買えるのだから、さほど贅沢ではない。20V型を7〜8万円で購入するなら、10万円台の32V型を買いたいと思うのは、ごく当たり前のことだ。
特に注目すべきは、「置き場所がありさえすれば46V型を買いたい」という人が増えていること。僕は以前からテレビのサイズと部屋の大きさとの関係を取材・検証して来たが、結論としては、「一般家庭ではどう考えても50V型前後が最大サイズ」となる。
つまり、ユーザーの需要が、一般家庭で上限と思われるテレビのサイズに近づいて来たわけだ。液晶テレビが登場した当初は、予算の都合で30〜37V型に甘んじていた層が、上限サイズに行き着くということは、裏を返せば「これ以上のサイズアップは当面望めない」ということだろう。
ただし、テレビ市場を取り巻く環境を見れば、北京オリンピックが終わって当面は大きなイベントがなく、景気の悪化も著しい。市場には逆風が吹いているのが現状だ。そんななか、地デジへの切り替え期限だけは確実に迫っている。
こういう状況を現実的に考えれば、今後は猫も杓子も大画面というわけではなく、手ごろな価格の「プチ大画面」が売れセンに躍り出る可能性が高いと予測する。
まもなく、32V型が10万円を切るだろう。まるで株価のようだが、10万円が心理的な購買の壁になっていることは間違いないため、9万円台に突入すれば売れ行きは格段に上がるはずだ。
だが、さらなる大幅な値下げは厳しい。そうなれば逆に、37V型が10万円を切る価格帯まで降りてくる可能性もある。
僕はこのあたりが、「最も大量に大画面テレビが売れるタイミング」だと予想する。早ければこの冬、遅くとも来年夏のボーナスシーズンには、人気モデルの32V型が9万円台になるだろう。
さらに、地デジへの完全移行が実施される2011年を控え、2010年冬のボーナスシーズンには、37V型が10万円を切ると予測する。メーカーにとっては、このタイミングが「最大の売り時」となるはずだ。
すでに37V型の人気モデルも、タイミングよく安売りセールを狙えば、12万円程度で購入できるご時勢だ。これ以上の値下がりは考えづらいので、、興味がある人にとってはそろそろ狙い目かもしれない。
逆に購入を待った方がよいのは、46V型以上の大画面モデルだ。こちらの方が分母の金額が大きいだけに、今後一気に値下がりする可能性がある。1年後には20万円台前半、2010年冬には10万円台後半で手に入るはずだ。
家が広くて置き場所を気にしない方は、それまで待ってから大画面モデルを買うのが正解だろう。
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