■高機能を低コストで作ってこそが、モノづくりイノベーション
「より良い物をより安く」――創業者、松下幸之助のこの経営哲学は、松下電器からパナソニックへと社名が変更されても変わることなく生き続ける。低価格で高機能なコンパクトデジタルカメラをはじめ、24mmF2始まりという、コンパクトデジタルカメラの限界への挑戦ともいえる明るい広角ズームレンズを備えた高級モデル「LUMIX LX-3」をリリースしている。

 さらに大型の素子を使った本格的デジタルカメラでも攻勢を強める。デジタルカメラに適した光学特性を追求するフォーサーズ規格に準拠し、コンパクトデジタルカメラのように液晶画面に撮影対象物を映しながら撮影可能という高性能撮像素子「LiveMOS」を自社開発。06年に一眼レフデジタル市場への参入を果たした。現在はコンパクトかつ高性能な一眼レフデジタルモデル「LUMIX DMC-L10」を発売中だが、さらに10月末にはLiveMOSの特性を生かし、光学ファインダーを廃止して電子ファインダーと背面液晶のみを使って撮影を行うという、まったく新しいタイプのレンズ交換式デジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-G1」を発売する。

 これらすべてに、高品質、高機能な製品を安価に作るという、パナソニックのコストダウン技術が投入されている。言い換えれば、パナソニック流コストダウンは、エンジニアの作りたいカメラを商品として実現させるためのコアテクノロジーなのである。……≫続きはこちら

■関連リンク
livedoor キャリア