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ガルシアがタイガーを倒す!?

2008年11月12日15時41分 / 提供:生ゴルUSA

生ゴルUSARSSファイル

舩越園子の生ゴルUSA

オバマ新大統領が誕生したとはいえ、リーマンショックの影響で経済悪化に悲鳴を上げているアメリカは、ゴルフ界の先行きもどうなるものかわからない。そんな中、今、世界で一番熱いのは男子の欧州ツアーだ。

欧州ツアーは先週、早くも09年シーズンのキックオフ戦、HSBC選手権を中国で開催。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだフィル・ミケルソンが「まだ確定はできない」と言いながらも来季からの欧州ツアー積極参戦の可能性をアピールし、大会前からアメリカのゴルフファンも大きな注目を寄せていた。

同大会には米ツアーの期待の若手であるカミロ・ビジェガスやアンソニー・キムらも出場していたが、キムはミスショットの後、思わず叩きつけたドライバーが変形したことに気付かず、次なるホールでドライバーショットを打ち、OB。その後、ルール委員からドライバーの変形を指摘され、失格を食らうというハプニングもあった。

そんな中、プレーオフを制して優勝したのはスペインのセルジオ・ガルシア。この優勝でガルシアは、ミケルソンを抜き、世界ランク2位に躍り出た。

ガルシアが世界ナンバー2の座にのし上がったのは初めてのこと。上機嫌のガルシアは09年こそは悲願のメジャー優勝を達成したいと抱負を語るとともに、世界ナンバー1のタイガー・ウッズを倒すことができるかという記者陣からの質問に「可能だと思う。彼は体に故障を抱えているんだからね。僕がこんなにタイガーに接近できたのは初めてだ。がんばりたい」と、打倒タイガーにも闘志を燃やしている。

ガルシアといえば、かつては「エルニーニョ」と呼ばれた超大型新人だったが、メジャーでは勝ちかけては負けることの繰り返し。とりわけ、パドレイグ・ハリントンに敗れた昨年の全英オープンと今年の全米プロが印象に残っている。

だが、昨年の敗北後は「これは僕の人生においてニュースなんかじゃない」と吐き捨てていたのに、今年の敗北後は「まったく、脱帽だね」と、紳士的でスポーツマンらしい敗者ぶり。悔しい敗北を繰り返し味わったガルシアは確実に成長している。試練が人間を成長させるというのは、どうやら本当のようで、09年はガルシアに大いに期待したいと思う。

成長といえば、アジアツアーとの共催試合も多い欧州ツアーの成長ぶりは著しい。さらには、ゴルフ人口が年々増大している中国の成長ぶりも著しい。ミケルソンも「今、一番ゴルフが熱いのは、ここだ」なんて言葉を口にしていた。もはや「アメリカ・イズ・ナンバー1」の時代は過ぎ去ろうとしているのだろうか。そんなことを考えさせられる大会だった。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)


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