(現在のブッシュ大統領の専用車)

いよいよ来年1月、黒人初の大統領となるオバマ政権が発足する。国民の大きな期待を背負っての勝利であるが、白人至上主義者だけでなく、いつ誰が命を狙って来るか分からない不安は大統領にはつきもの、GM社は現在、最高技術を駆使したオバマ氏向け特別仕様車を製造している最中であると見られている。


大統領専用車について長年情報を分析し、大変詳しい写真家のクリス・ドーン氏が『サンフランシスコ・クロニクル』紙に語ったところによると、それはおそらく2005年からブッシュ大統領が使用してきたキャデラックにとって変わる、かつてないほどの防弾装備に包まれた車になるであろうとのことである。

ベースとしては2005年製のGMC・Topkickというトラックが使用されると見ているドーン氏は、その車は19.5インチのGoodYear社のRegional RHSタイヤを使用し、民間が購入できるキャデラックとは比較にならないほどの重さになると想像しているそうだ。

例えば現在ブッシュ大統領が乗る専用車は、ウィンドウの厚さが少なくとも12cmはあろうと思われており、それは1990年代までの専用車のウィンドウに比べ2倍になっているという。

現在使用されているガラスの材質は、例えば1.2cmの厚みであっても至近距離から垂直に放たれた44口径マグナムの弾丸に耐え、28cmもあれば、軍仕様の最強のライフル銃も意味をなさないとし、複層ガラスの内部のショック吸収部分に弾丸は残るという。

また車のボディーについてもドーン氏は、被弾に対してはその破壊力を吸収してしまう柔軟な素材と、フォームを守る頑強さの両方を兼ね備えたボディー作りを念頭に、硬度が2倍の特別な鉄鋼、アルミニウム、チタニウム、およびセラミックを含む素材選びに余念がないと見ている。

また従来通り、軍用輸送機が吊り上げて輸送することに対応するため、鎖を引っ掛ける部分が設けられることは変わらないが、武器装備のある高い屋根と広いフロントガラスの採用についてもおそらくブッシュ大統領の専用車と同じ仕様になると予想している。

もっとも水面下で開発されてきた技術も含め、仕様については警察、ホワイトハウス、財務省シークレットサービスらにより、連日議論が交わされているはずであるという。

GM社はこの同じキャデラックを、おとりのため2台か3台同時に準備しなければならない。2000年3月、当時のビル・クリントン大統領はパキスタンへ旅行するにあたり、同じ車を5台も伴走させた。これが米国の大統領を護る専用車、財務省シークレット・サービスの姿、1月就任に合わせ、急ピッチで特別仕様車は製造されることになるであろう。

ところで、ホワイトハウスのリムジンというのはこれまで長いこと、お役御免になると熱心なコレクターの手に落ちるものであった。しかし現在財務省では、最近のこうした車は個人に譲らず、シークレット・サービスのトレーニングに使用するか、あるいは破壊されるべきとの考えを示している。

こうして、クリントン前大統領の専用車もアーカンソー州のクリントン・プレジデンシャル・ライブラリーに納められ、大枚はたいて何が何でも手に入れたいとするコレクターの手には落ちなかった。

そのライブラリーの館長であるクリスティン・モウさんも同紙のインタビューで、「私たちは大統領専用車の外側だけ見ることが許されています。訪れる皆さんからは“ドアを開けた状態で展示し、内部を見せて欲しい”と何度もリクエストを受けています。ですが、安全保障上の観点により、財務省シークレットサービスの許可は決して出ません」と答えている。

ところで我が国の総理大臣専用車は、大変シンプルである。短命内閣の首相の命など誰が狙わなくとも、あっという間に勝手に座を転がり落ちるからそれで十分。一度でよいから、こういう首相を待っていた!末永く国を治めて欲しい!と誰もが願い、特注キャデラックでも何でも取り寄せてあげて欲しいと思えるような人物を首相に迎えたいものである。

(編集部 Joy横手)

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