[ログオン時に以前のフォルダウィンドウを表示する]をオン

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Windows XPの操作を少しでも速くできれば、業務効率は確実に向上する。今回は、簡単な設定で作業効率が上がる10の便利ワザをピックアップしてみた。

■知っ得 No.0071  Windows XPを快適に操作するための10ヶ条
あらかじめ登録しておくことで、プログラムを自動的に起動したり、フォルダの切り替えを簡単にしたり。ちょっとしたことだけど、日々パソコンを使用する上で便利なワザを紹介しよう。自分の使い方に合わせて設定してほしい。

1.前回作業終了時のフォルダウィンドウを自動で開く
いつも使う作業フォルダがある場合、パソコンを起動する度にフォルダにアクセスするのは面倒だ。どうせ毎回開くのであれば、自動的に開くように設定してしまおう。

[スタート]メニュー−[コントロールパネル]を選択してコントロールパネルを開く。[デスクトップの表示とテーマ]−[フォルダオプション]を選択し、[表示]タブの[詳細設定]で、[ログオン時に以前のフォルダウィンドウを表示する]をオンにする(画面1)。これで設定は完了だ。
パソコンを起動すると、前回終了時に表示されていたフォルダが自動的に再現される。
画面1[ログオン時に以前のフォルダウィンドウを表示する]をオン

2.クイック起動をランチャーのように切り離して使う
デスクトップ上にアプリケーションのショートカットアイコンを表示しておけば、すぐに起動することができて便利だが、数が増えすぎると、ごちゃごちゃしてわかりにくい。そんなときはよく使うアプリケーションのアイコンだけをまとめてランチャーに表示しよう。これにはクイック起動を利用する。

まず、タスクバーの何もない部分を右クリックし、[ツールバー]−[クイック起動]を選択する(画面2)。これで[スタート]ボタンの横にクイック起動ツールバーが表示される。次に登録したいアプリケーションのショートカットアイコンをクイック起動バーにドラッグ&ドロップする(画面3)。最後にタスクバーを右クリックし、[タスクバーを固定する]のチェックを外して、クイック起動ツールバーをデスクトップ上にドラッグすればオリジナルランチャーのできあがりだ(画面4)。
画面2[ツールバー]−[クイック起動]を選択画面3 登録したいアプリケーションのショートカットアイコンをクイック起動バーにドラッグ&ドロップ画面4 クイック起動ツールバーをデスクトップ上にドラッグすればオリジナルランチャーのできあがり

3.起動と同時に使いたいプログラムはスタートアップに登録
メールソフトなど、パソコンを起動した際に必ず立ち上げて使うアプリケーションがある。いちいちメニューやショートカットアイコンから起動するのは面倒なので、パソコンと同時に起動するように登録してしまおう。

[スタート]ボタンを右クリックし、[開く]を選択する(画面5)。[プログラム]フォルダの中の[スタートアップ]フォルダを開き、ここに同時に起動したいアプリケーションのショートカットをコピーする(画面6)。
これでパソコンを起動すると、同時にアプリケーションが起動するようになる。
画面5[スタート]ボタンを右クリックし、[開く]を選択画面6 同時に起動したいアプリケーションのショートカットをコピー

4.マウスポインタをよく使うボタンの上に自動で移動する
ダイアログボックスの操作では、クリックするボタンが決まっていることが多い。こうした既定のボタンの上に、マウスポインタが自動で移動するように設定できる。マウスポインタを移動する手間が省けて、操作を高速化できる。

[スタート]メニュー−[コントロールパネル]を選択してコントロールパネルを開く。[プリンタとその他のハードウェア]−[マウス]を選択し、[ポインタオプション]タブで[ポインタを自動的に既定のボタン上に移動する]をオンにする(画面7)。これで設定は完了だ。ダイアログボックスを開くと、既定のボタン上にマウスポインタが移動する(画面8)。
画面7[ポインタを自動的に既定のボタン上に移動する]をオン画面8 既定のボタン上にマウスポインタが移動する

5.タスクバーにフォルダを登録する
よく使うフォルダは、タスクバーに登録しておくとすぐに開くことができて便利だ。クイック起動のように、画面の自由な位置に移動することもできるので、ランチャーのようにして使用することもできる。

タスクバーを右クリックし、[ツールバー]−[新規ツールバー]を選択する(画面9)。登録したいフォルダを選択する(画面10)。
タスクバーにフォルダが登録された。クリックすれば簡単にフォルダを開くことができる(画面11)。
画面9[ツールバー]−[新規ツールバー]を選択画面10 登録したいフォルダを選択画面11 クリックすれば簡単にフォルダを開くことができる

6.コントロールパネルをメニュー表示にする
Windowsの設定を変更する際に利用するコントロールパネルは、通常スタートメニューから「コントロールパネル」を選び、その中で設定したい項目を選んでいく。この操作を簡略化したいなら、コントロールパネルをメニュー表示させる方法がある。

スタートボタンを右クリックして[プロパティ]を選択する。[スタート]メニュータブの「[スタート]メニュー」で[カスタマイズ]をクリックし、[詳細設定]タブの[コントロールパネル]の[メニューとして表示する]をオンにする(画面12)。これで設定は完了だ。
[スタート]メニューを表示して[コントロールパネル]を選択すると、コントロールパネルの内容がメニューとして表示される(画面13)。
画面12[コントロールパネル]の[メニューとして表示する]をオン画面13 コントロールパネルの内容がメニューとして表示される

7.クラシック表示メニューにする
Windows XPでは、コントロールパネルの内容はカテゴリ別に分けられ、クリックすることでカテゴリ内が表示される。この表示方法を変更し、すべてのアイコンを一度に表示させることができる。一度で選択できるようになるので便利だ。

[スタート]メニュー−[コントロールパネル]を選択してコントロールパネルを開く。[クラシック表示に切り替える]をクリックする(画面14)。画面の表示が変更され、アイコンが一覧表示される(画面15)。
画面14[クラシック表示に切り替える]をクリック画面15 画面の表示が変更され、アイコンが一覧表示される

8.すべてのプログラムをスクロール表示にする
[スタート]メニューを表示し、[すべてのプログラム]を選択すると、パソコンにインストールされているアプリケーションが表示される。数が多い場合は、2列、3列と列に分けて表示されるが、画面に入りきらない場合はアプリケーションを選択できない。こういう場合は、列に分けて表示するのではなく、スクロール表示されるように設定しよう。

スタートボタンを右クリックして[プロパティ]を選択する。[スタート]メニュータブの「[スタート]メニュー」で[カスタマイズ]をクリックし、[詳細設定]タブで[プログラムをスクロールする]をオンにする(画面16)。
これで[スタート]メニューを表示して、[すべてのプログラム]を選択すると、スクロール表示されるようになる(画面17)。
画面16[詳細設定]タブで[プログラムをスクロールする]をオン画面17[すべてのプログラム]を選択すると、スクロール表示される

9.ファイル名に素早く連番を付ける
ファイル名に連番を付けたい場合、1つ1つのファイル名を変更していくのは大変だし手間がかかる。そういう時には、次のような方法を試してみよう。

フォルダを開き、連番を付けたいファイルを順番に並び替え、全体を範囲指定する。一番上のファイル上で右クリックし、[名前の変更]を選択する。ファイル名を入力し、[Enter]キーを押す(画面18)。選択していたファイルに連番が設定される(画面19)。
画面18 ファイル名を入力し、[Enter]キーを押す画面19 選択していたファイルに連番が設定される

10.ごみ箱を経由せずにファイルをいきなり削除する
ファイルを削除する場合、通常はすぐにはパソコン上から削除されず、「ごみ箱」に移動する。誤って削除してしまったファイルを元に戻すことができて便利な機能だが、完全に削除したい場合は、「ごみ箱を空にする」といった作業が必要となる。

こういった操作をしなくて済むように、削除と同時にパソコン上からファイルを完全に削除してしまいたい場合は、次のように設定しておこう。
デスクトップ上の[ごみ箱]アイコンを右クリックし、[プロパティ]を選択する。[オプション]タブで、[ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消す]をオンにする(画面20)。
画面20[ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消す]をオン


ここで紹介した設定を行うことで、パソコンを使った作業は確実にスピードアップするはずだ。もちろん、すべて設定する必要はないので、自分に必要だと思われるものから試してみよう。


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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
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