【お笑い峰打ちコラム】番宣番組じゃない! はねトびの逆襲
フジテレビ系列で放送されている「はねるのトびら」。放送開始から7年が経つ今も高い人気を誇っているバラエティ番組だ。しかしここ数年、他のテレビ番組や出版物をPRする舞台として使われることが増えてきている。
タレントや俳優がゲストとして登場し、はねトびメンバーと一緒に楽しげなゲームを展開。もちろんゲストはゲームの合間にも告知は忘れない。現在のはねトびはこういったゲームを紡ぎ合わせて構成されていることが多い。それでいて番組として酷くつまらない物にはなっていないのだ。それは制作側の企画・演出力、レギュラーメンバーのトーク運び、出演ゲストのノリなど、さまざまな要素が積み重なって作られているおもしろさなのだと考える。
しかし、ネタ見せ番組を見慣れている今時のお笑い好きにとっては少し物足りなく感じられる部分もあるのではないか。せっかくキングコング(吉本興業)をはじめ実力のあるお笑い芸人がそろっているのだ。もっとわかりやすくおもしろいことをやってもらいたいと考えても罰は当たらないだろう。
スタッフが重複していることもあってか、はねトびは「めちゃめちゃイケてるッ!」(フジテレビ系)と比較されることが多い。深夜番組としてスタートしたこと、当時の若手芸人が複数組集まっていることなど、確かに共通の要素がある。開始当初はコントを中心に据えていたが、現在はまったく行われていないところも同様だ。しかしコントを捨てためちゃイケは独自の笑いを追求し、体現することに成功した。
ならばはねトびはどうか。産経新聞によるとフジテレビ番組審議会において、はねトびの特別番組について委員から『他の番組の宣伝があまりにも多く、あざとく感じた』との意見も出たとのこと。このままでは“番宣”番組という揶揄も甘んじて受けなければならない。しかしはねトびはその不名誉を払拭し、バラエティ番組、お笑い番組として本来の姿を取り戻すためにあがいているように感じられる。
レギュラーコーナーの中でもとりわけ番宣色の薄い「スターだらけの大運動会」「ギリギリッス」では、芸人たちが体を張って笑いを獲りにいく姿が見られる。こういったコーナーは2000年以前のバラエティ番組ではよく見られたものだが、現在でも行っているのははねトびくらいのものではないだろうか。両コーナーともにゲストはほぼ芸人で固められ、あくまでも笑いを獲ることを目的とした熱い勝負がくり広げられている。
また、番宣の絡まない単発企画はやはりおもしろい。どことなくめちゃイケ臭が漂っていることは否定できないが、それでもはねトびメンバーならではのおもしろさがあるといえるだろう。5日に放送された新企画「ザ・ウラモネア」ははねトびらしいいい企画だった。有名番組のパロディで出演者の私生活を暴露するというスタイルはめちゃイケの「クイズ$マジオネア」「恋のかま騒ぎ」に通じるものがあるが、ウラモネアでは旬の若手芸人を登場させ、裏話をより生き生きと生々しく披露していた。これは出演者のほとんどが中堅以上であるめちゃイケでは難しくなってしまったスタイルだろう。
静かに、しかし確実に、はねトびの逆襲が始まっている。ポストはねトびと考えられていた「コンバット」シリーズがゴールデンタイムに降りてくることなく終了してしまったことからも、はねトびにかけられている期待はまだまだ小さなものではないのだ。コンバット終了に涙を飲んだ若手芸人たちの無念を、はねトびが晴らすことを願う。
参考:さえた企画・あざとい 「はねるのトびらSP」審議
(編集部 三浦ヨーコ)
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しかし、ネタ見せ番組を見慣れている今時のお笑い好きにとっては少し物足りなく感じられる部分もあるのではないか。せっかくキングコング(吉本興業)をはじめ実力のあるお笑い芸人がそろっているのだ。もっとわかりやすくおもしろいことをやってもらいたいと考えても罰は当たらないだろう。
スタッフが重複していることもあってか、はねトびは「めちゃめちゃイケてるッ!」(フジテレビ系)と比較されることが多い。深夜番組としてスタートしたこと、当時の若手芸人が複数組集まっていることなど、確かに共通の要素がある。開始当初はコントを中心に据えていたが、現在はまったく行われていないところも同様だ。しかしコントを捨てためちゃイケは独自の笑いを追求し、体現することに成功した。
ならばはねトびはどうか。産経新聞によるとフジテレビ番組審議会において、はねトびの特別番組について委員から『他の番組の宣伝があまりにも多く、あざとく感じた』との意見も出たとのこと。このままでは“番宣”番組という揶揄も甘んじて受けなければならない。しかしはねトびはその不名誉を払拭し、バラエティ番組、お笑い番組として本来の姿を取り戻すためにあがいているように感じられる。
レギュラーコーナーの中でもとりわけ番宣色の薄い「スターだらけの大運動会」「ギリギリッス」では、芸人たちが体を張って笑いを獲りにいく姿が見られる。こういったコーナーは2000年以前のバラエティ番組ではよく見られたものだが、現在でも行っているのははねトびくらいのものではないだろうか。両コーナーともにゲストはほぼ芸人で固められ、あくまでも笑いを獲ることを目的とした熱い勝負がくり広げられている。
また、番宣の絡まない単発企画はやはりおもしろい。どことなくめちゃイケ臭が漂っていることは否定できないが、それでもはねトびメンバーならではのおもしろさがあるといえるだろう。5日に放送された新企画「ザ・ウラモネア」ははねトびらしいいい企画だった。有名番組のパロディで出演者の私生活を暴露するというスタイルはめちゃイケの「クイズ$マジオネア」「恋のかま騒ぎ」に通じるものがあるが、ウラモネアでは旬の若手芸人を登場させ、裏話をより生き生きと生々しく披露していた。これは出演者のほとんどが中堅以上であるめちゃイケでは難しくなってしまったスタイルだろう。
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