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食の神話は崩れた? 都市農家よ、農産高校よ、がんばれ(上)

2008年11月01日08時37分 / 提供:PJ

pj
食の神話は崩れた? 都市農家よ、農産高校よ、がんばれ(上)
第24回『葛飾区産業フェア、農業・伝統産業展』で、農業従事者が自から耕作した野菜を売る。(撮影:穂高健一、10月26日、東京・葛飾)
『このままで、いいの? 不安じゃない?』という無作為な質問を、日本人に向けならば、どんな答えが返ってくるのだろうか。一つには、食にたいする不安や不信が上位にくるはずだ。

 メディアでは毎日のように、農薬問題、産地偽装、有害物質の混入など食品関連の事件や事故を報道している。TVでは、不祥事を起こした関係者がおわび会見で、頭を下げる姿を映しだす。消費者は「また、裏切られたのか」という思いばかり。

 消費者が危惧(きぐ)する一つに、海外からの輸入野菜がある。隣国から輸入した野菜に大量の農薬が含まれていた。おなじ産地だと、他の野菜にも問題が及んでいると類推できるが、全品目の輸入ストップはできない。該当品に絞り込んだ、小手先だけの対応に終始している。

 根本解決や改善がなされず、問題は先延ばしになっている。理由はかんたんで、わが国の食料自給率の低下から、国産品にシフトできないからだ。

 農産物の産地は地方、都会は消費地だ、と思い込んでいる人が多い。東京・葛飾区でも、都市農業がしっかりおこなわれている。城東地区からの亀戸大根、小松菜など、東京生まれの野菜もある。

 第24回『葛飾区産業フェア、農業・伝統産業展』が、東京・葛飾の「テクノプラザかつしか」で、10月24日から3日間開催された。大勢のひとで賑(にぎ)わっていた。自給率にたいする問題意識と、都市農業の実態を知るために26日、PJは同展に出向いてみた。展示コーナー、即売コーナー、イベントコーナー(わら細工、精米の実演)の3つに区分けされていた。

 即売コーナーでは、農業従事者の十数名が勢ぞろいし、同区内でとれた多種の野菜を売っていた。野菜を買った人に聞けば、マスコミをにぎわした外国産の野菜への不信感をあらわにし、「地元で取れた野菜だから、安心」、「新鮮な野菜ばかりだから」と話す。『食品の安心・安全』への関心度がことのほか高かった。

 即売コーナー『JA東京スマイル』で、同区で農業を営む、宇田川悦夫さん(50)から話が聞けた。都市農業の特徴は多品種です、と教えてくれた。主力はかつて「東京・わけぎ」だった。「現在は出荷高からみれば、小松菜、枝豆が最も多く、ブロッコリー、わけぎ、キャベツなどの野菜がつづきます」と語る。

 「葉ものは日持ちがしません。畑で収穫したものは、すぐ出荷します」と話す。同区の農家の出荷は、JA直売所(葛飾・柴又)約4割で、残る6割が青果市場に出す。直売所に近い住民は農家と直結した、朝取り野菜が買える、という。

 JA東京スマイルの営農指導課の飯田修課長は、農作物の安心・安全のためにも、生産者の履歴を付けているという。「現在は有機栽培を積極的に取り組み、堆肥を使った農地改良を推し進めています。畑に栄養を与えれば、良い野菜ができますから」と強調する。

 農薬問題にも積極的だ。「農薬散布は最小限にして、規格内にとどめています。人口密集地の畑だけに、農薬散布のときは近隣に知らせています」と語った。【つづく】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

関連ワード:
産地偽装  神話  農業  
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