――今回の「GO YOUR OWN WAY」は、恋愛をモチーフにしたシリアスな内容ですね。

滴草:今回のシングルは「別れ」がテーマになっているんです。今までは、最後に希望を持つ明るい意味の言葉を入れていたんですけど、今回はもう最初から、別れの前に明るい意味のイメージがあったので、1番のサビから一番伝えたいこととか、明るい言葉を持ってきていて。この曲を聴いた時に、悲しみが翼を生やして、次の道へ進んでいくイメージが出てきて。生きていたら、別れとか辛いこととか誰もが必ず経験したことがあると思うんですけど、最近どんなことでも、どんなものでも、みんな意味があって生まれてきているんだっていうことに、自分の実体験も含めて感じていて。そう思うと、次に何が起ころうと怖くないというか、堂々と自分の道を歩いて行けるみたいな。そういう想いを、恋愛をベースに広い意味も含めて歌詞に書いていったんです。

 何か迷ったり、辛い思いから抜け出せなくて、なかなか一歩踏み出せない人とかに聴いて欲しいですね。自分自身が別れを吹っ切るまでになかなか時間が掛かったんですけど、それを吹っ切れた時にこの曲との出会いがあったので。実は、最初のアレンジはロックバラードだったんですよ。それもすごくいいアレンジだったんですけど、「ロックバラードでいいのか?」とか自分の音楽を見つめ直して。「もっと自分らしく、私っぽいサウンドにならないかな?」というのもあって、スタッフの人とかとスタジオにこもって、あーだこーだ言ってたら(笑)、自然とそういうオーガニックサウンドになりました。これもまた何かの出会いなのかな?って。

――「流れては慣れて 大人になっても〜まっすぐ信じていたい」という歌詞だったり、恋愛に限らず、もっと広い意味で捉えることもできますね。

滴草:そうですね。タイトルに一番、意味が詰まっているかもしれないですね。「あなたは自分の道を歩んでいって」というのは、そのストーリーの中の相手に対して言っている言葉だけじゃなくて、聴いてくれる人みんなに、自分らしく自分の道を突き進んで行って欲しいというのもあります。

――滴草さんが魅力に感じたり、魅かれる人はどういうタイプですか?

滴草:個性的な人ですね(笑)。毎日を楽しんでいて、自分をしっかり持ってるというか。

――自分のことはどういうタイプだと思いますか?

滴草:(笑)。まだ自分でも分かっていない部分が多いと思うんですけど、マニュアル通りな感じは嫌ですね。人と同じにはなりたくない、みたいな(笑)。あと、ちょっと負けず嫌いな所はあるかもしれないですね(笑)。他人とっていうよりは、自分に負けず嫌いです。何かを決断する時って全部、自分自身じゃないですか。誰かと競う時でも、相手のことばかり気にしていたら、自分自身と向き合えなかったりもするし。自分をちゃんと持っていれば、何があっても大丈夫だと思います。

――人からよく言われることありますか?

滴草:人見知り(笑)。私的には全然そんなことないので、すっごくビックリしましたけど(笑)。

――前作の「CALLING ME」に続き、今作の2曲目の「Stay with me」では作詞だけでなく作曲までを手掛けられていますが、それ以前と比べて何か変わったことはありますか?

滴草:表現方法が増えたっていうのもあるし、視野がちょっと広まった感じです。アレンジャーさんやエンジニアさんと色々話し合いながら新たに音を作っていったので、勉強になりましたね。前よりはもっと、聴いてくれる人に自分自身を伝える術ができたかな?って。