マイクロソフトはXbox360本体にバンダイナムコゲームスの「エースコンバット6」「ビューティフル塊魂」をセットにした同梱パックを11月6日から29800円(税込)で発売する。
9月の月間販売台数で発売以降初めてソニーコンピュータエンタテインメント(SCE)のプレイステーション3(PS3)を抜いただけに、年末商戦へ向けて弾みとしたいところだ。

マイクロソフトはHDD(ハードディスク)60ギガバイトを搭載したXbox360本体に、バンダイナムコゲームスの人気ソフト「エースコンバット6 解放への戦火」「ビューティフル塊魂」の2本をセットにしたバリューパックを2008年11月6日に発売すると発表した。
価格は本体単体の価格と変わらない29800円(税込)で期間限定生産販売となる。

9月の月間販売台数では初めてPS3を抜いて第二位となったばかりだが、そこに今回の実質本体の値下げとも言えるバリューパックの販売。

そこにはマイクロソフトの抱える日本市場での苦しい事情がある。現在日本の据え置き型ゲーム機市場において、Xbox360は任天堂のWii、SCEのPS3に次ぐ第三位。他社製品より約一年早くに発売しながら、どうしてこのような現状となっているのか?

要因として発売当初の本体の故障率や、日本人の認知度、HDTVの普及度、人気シリーズの不在が挙げられる。
しかし、2008年8月7日に発売された人気シリーズ「テイルズオブヴェスペリア」の独占供給を足がかりに販売台数を増加させると、9月13日にスクウェア・エニックスより発売された「インフィニットアンディスカバリー」にも本体同梱パックを用意、11月20日にも同社が発売する「ラストレムナント」に本体同梱パックが用意されており、日本人に親しまれやすいRPG(ロールプレイングゲーム)の注目作と本体をセットで販売する事で、販売台数の増加を狙う形となった。そこに今回のバリューパックが加わる事で、大きな弾みとしたいところだろう。

ただ、日本人にとってテレビゲーム機といえば、30代以降の世代だとファミコン(ファミリーコンピュータ)、それより前の世代だとプレイステーションというイメージが強く、また日本人向けのキラーソフトがないのが苦しい。Wiiにはゲームファンなら知らない人はいないマリオがあり、PS3には大人気シリーズの最新作「ファイナルファンタジー13」が控えている。
海外でこそ「ファイナルファンタジー13」はXbox360での供給も発表されているが、日本では現在のところ予定がなく、ミリオンを狙える日本市場向けのソフトがない事が、他社ハードと競合する上での不安材料だと言える。
相次ぐ注目作の発表でかつてない勢いで売れ始めたXbox360ではあるが、大きな弾を一つずつ投入するのではなく、小さな弾を定期的に投入する事で、勢いをどれだけ持続できるかが普及率のカギとなりそうだ。