エリオット・マーシャルはデンバーのリング・オブ・ファイターのライトヘビー級王者、今シーズンの厳しさを表すタフ・ファイターだ

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TUFシーズン8で、最も目立つジュリー・ブローウィング。盟友ショーン・ネルソンがエフレイン・エスクデロに一本負けするや、ケージを乗り越えオクタゴンへ乱入、エスクデロに掴みかかろうとする。これを必死にとめたノゲイラ。

第5週はこんな場面からスタートした。

TUFのプレリミナリーファイトとはいえ、これらの試合は非公式戦でありながらも、ネヴァダ州アスレチック・コミッションの認可を受ける公式戦と同じ規約の下で行われている。試合後に乱入した選手が、どうなるのか。それは誰の目にも明らかなことだった。

この行為を苦々しげに見つめるダナ・ホワイトだったが、何とアスレチック・コミッションのキース・キザー氏が同席しておらず、サスペンションの対象にならないということで、この件は不問に終わる。

これまでホームで乱闘騒ぎを起こしたファイター、無断でホームを離れ女遊びをした、TUF決勝戦進出を決めていながら酔っぱらいリムジンを窓を蹴り壊したということで、キックアウトされた選手たち――。彼らはコミッションのサスペンションなど関係なく、ダナ・ホワイトの裁量で『追放』が宣言されていただけに、どうにも腑に落ちないブローウィングのホーム生活の続行といえる。

そんな灰色裁定のなか、次のライトヘビー級プレリミナリーバウトが、ノゲイラの指名でショーン・プリムン×エリオット・マーシャルに決定した。プリムンは「何も聞かされていなかった」と自らのコーチを非難する言葉を発した。

またチーム・ノゲイラの練習に、現ミドル級世界王者アンデウソン・シウバが特別コーチとして登場。ノゲイラが一押しのライトヘビー級ライアン・バダーと、ヘッドギアをつけずに立ち技スパーリングを行い、見事なディフェンスを披露。そして、数少ない攻撃の場面もことごとくその拳が顔面を捉えて、ボーイズも驚愕。「凄く勉強になった」と誰もが納得のトレーニングを行っていた。

そんなころホームで、ちょっとした騒ぎが起こっていた。何かもめごとがあると、調停役を務める人格者のクリジストフ・ソジンスキーだが、実は無類のいたずら好きという一面を持っている。

これまでもアンダーウェアーを隠すというたわいのないいたずらを仕掛けてきたが、今回はかゆみ止めのパウダーを、チーム・ノゲイラのトレーニングセッション時間中に彼らのベッドにばらまいた。

そしてチーム・ノゲイラが、これに反撃。今度は強烈な匂いが残るサーディン・オイルをベッドに巻き逆襲する。「小便の匂いだ」、練習を終えたチームのノゲイラの面々がホームに戻った頃には、強烈な異臭が彼らを襲うようになっていた。

この事態にも笑って見過ごす者がいる反面、ヴィニー・マガリャエスのように「バカげたことをやめろ」と真剣に怒りをあらわにする者も現れる。

また、ホームでは眠れないとばかりにエスクデロがジムで睡眠をとっている姿をノゲイラが発見。事態を把握して、ミアに「バカげた悪戯合戦はやめさせよう。これでは試合に集中できない選手が出てくる」と話し合いを求めたが、ミアは「ただふさげているだけじゃないか。真剣に捉える必要はない」と取り合わない。

ならばと、打撃コーチのアル・スタンキーとホームを訪れたノゲイラ。「明日に試合をする者もいる。もう、こういうことはやめるんだ」と諭すが、プリムンとの試合を控えた当人マーシャルが、「別にいいじゃないか。みんなふざけているだけだから」と、ノゲイラの言を聞き入れない。

ソジンスキーは「楽しむためにやっていたんだ」と戸惑いの表情を浮かべる。

米国とブラジルの習慣の違いか、ボーイズたちは納得をしない。ノゲイラは「もう午後10時半だ。明日、試合がある。これでパーティは終わりにしろ」とホームを去った。