今の仕事は無駄なのか?技術の“賞味期限”を探る

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IT業界でははやる言葉がどんどん変わっていくように、技術の変化も非常に激しい。次々と出てくる技術を習得できる機会に恵まれればよいが、現実にはそうはいかない。そこで今回は、技術の賞味期限を探ってみたい。

■技術用語のはやり、廃りが激しいIT業界
 SaaS(SoftwareasaService)やSOA(サービス指向アーキテクチャ)……。IT業界を彩るニュースは、さまざまな概念や技術を表す用語が次々と登場する。でもそれらの用語をよく見ればわかるように、まったく新しい技術や概念を表しているのではなく、これまでの概念や技術を発展、拡張させ、新しい呼び名をつけて新しいものとして普及させていることが多い。
 例えばSaaS。これはユーザーが必要なソフトウェアの機能だけをサービスとしてネットワークを介して配布し、利用できるようにしたもの。「それじゃあ、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)と、どこが違うの」といわれても、その説明は難解を極める。また大規模なシステムをサービスの集まりとして構築する設計手法であるSOAも、数年前に話題になったWebサービスや分散オブジェクト技術と言葉は違うが、考え方の大きな違いはないように見える。これはほんの一例だが、ほかを見ても「突然変異のように生まれた」技術はあまりない。
 だが、見方を変えるとこの事実は変わってくる。エンジニアとしてのキャリアを考えた場合、技術のはやり廃りがあるのは現実だ。では実際、エンジニア自身は技術のはやり廃りをどうとらえているのだろうか。

エンジニア300人が明かす「技術の賞味期限の考え方」
■質問1 賞味期限間近と思われる(?)技術とは?
 Tech総研では読者(ソフトウェア・ネットワーク系エンジニア)300人にアンケートを行った。最初に「これは絶対、はやる」と思ったのに、今はちょっと廃れたなと思われる技術について聞いた。数々の技術が挙げられたが、答えが多かったものから順に以下に列挙する。

●第四世代言語(4GL)
はやると思った主な理由
・「スキルにかかわらずプログラミングの省力化、標準化ができるから」(汎用機系/43歳)
・「汎用機のソフトウェアが肥大化し、メンテナンス不能になってきたため」(Web・オープン系/43歳)
廃れたかなと思われる主な理由
・「ベンダー固有で共通性がなかった」(汎用機系/39歳)
・「オープン系が主流になったため」(Web・オープン系/43歳)

●OS/2
はやると思った主な理由
・「MS-DOSの次世代OSとして期待されていたから」(Web・オープン系/40歳)
・「パソコン初の本格的マルチタスクOS。アーキテクチャもしっかりしていて、安定していた堅牢なOSだと思った」(社内情報システム/43歳)
廃れたかなと思われる主な理由
・「Windowsと決別したこと」(Web・オープン系/43歳)
・「マーケティング力の差」(Web・オープン系/40歳)

●CASEツール
はやると思った主な理由
・「開発環境が改善されると思った」(制御系/42歳)
・「ソフトウェアの開発において、自動化は必須だと思っていた」(Web・オープン系/35歳)
廃れたかなと思われる主な理由
・「ツールとして完成しきれなかった」(Web・オープン系/35歳)
・「開発者が少なく、技術者に浸透しなかったことやVisualBasicが機能拡張され、開発しやすくなったこと」(Web・オープン系/37歳)

 上記以外にも、いろいろな意見が集まった。中には現在、開発の主流で使われるJavaやLinuxを挙げる人も見られた。Javaを挙げた人の廃れたかなと感じる主な理由は、「流行し技術者の数が多くて価値が低くなったから」(パッケージソフト・ミドルウェア開発/31歳)、「今では誰でもできるから」(Web・オープン系/36歳)というもの。つまり、あまりにも普及しすぎ、技術の価値が下がった感を「廃れた」と感じている人が多かった。一方のLinuxは「オープンソースで信頼性に欠ける」など、技術的な課題を挙げる人が多かった。

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