「ジャリズム」「渡辺あつむ(放送作家)」と合わせて3つの顔を持ち、現在最も「売れかけている」芸人こと世界のナベアツが、構成作家として出演しているラジオ番組に寝過ごしてしまい、生放送中にお仕置きをされるハプニングがあった。

 事件は15日深夜25時(16日午前1時)のTBSラジオ『JUNK 雨上がり決死隊のべしゃりブリンッ!』生放送で起きた。
 冒頭で、雨上がりの2人が、「宮迫さん、大事件が起きました!」(蛍原)「こんなこと、このラジオ始まって以来じゃないですか」(宮迫)と切り出し、事情説明。なんでもナベアツが、打ち合わせ室で弁当を食べたあと深夜0時前から熟睡してしまい、生放送開始の午前1時を過ぎてもスタジオに現れず寝続けているというだ。

 番組では、打ち合わせ室で寝ぼけた状態で呆然と立ちすくむナベアツ(直前に目覚めた)に、こっそり現れた宮迫から、頭の上にプリントアウトされたメールの束をドーンと落とされる「メールでドーン」のお仕置きを受けるまでの一部始終が中継された。直後に音声が切れたのち、リアルにへこんだナベアツの「すいません」の声がオンエアされ、ほどなくしてスタジオにやって来たナベアツは、しばらく暗い顔で頭を抱えていたという。

 ナベアツ本人の番組内での証言。
「(メールでドーンの前に一旦目覚めて)『ヤバっ』てなって……意味がわからなくて……」
「さっきまで(スタッフが)一緒やったのにおれへん。『何してんねん?』と時計見たら(午前1時を)ちょっと過ぎてて、『ウソだろー』と思って……」
「ガバッと起きたら足がジンジンにしびれてて、ドーンと倒れて……で、全然動かれへんようになって(その場で)仁王立ちですよ」
 しまいには「なんで起こしてくれないんですかー」と逆ギレ。

 なぜ誰も起こさなかったかというと、番組スタッフがこの前代未聞のハプニングを、怒るどころか逆に大いに面白がっていたため。ディレクターなどは放送開始30分前から「渡辺さん寝てるんですよー」とワクワクした様子だったという。
 じつは数年前、雨上がりの前マネージャーがやはり本番中に別室で寝ていたことがあった。その時に「メールでドーン」のお仕置きは誕生し、これがリスナーにバカウケで、番組では今なお語り草になっている。今回はその続編になったというわけだ。

 そのあと、一時音声が途切れた際にナベアツがどんなリアクション第一声を発したかがクイズになった。正解は、彼がブレイク前から番組内でお詫びの時に使っていたギャグフレーズ、「アイム・ソリません」(「アイム・ソーリー」と「すみません」の合成語)だった。

 リスナーからはツッコミメールが多数舞い込んだものの、お詫びとしてクイズ正解者には抽選でナベアツ本人からの私物プレゼントなどが約束され、一件落着。雨上がりの2人も、付き合いの長いナベアツが最近過労気味なのを熟知しているだけあって、これ見よがしの説教などはしたりせず、ラストで蛍原が「これから寝過ごすのはやめましょう」と軽く促す程度で番組を終えた。

 ノリのいいスタッフや共演者だったからこそ、放送人としてあるまじき失態にもこの対応だったのかもしれない。しかし、生放送ならではのハプニングで番組が盛り上がったことはリスナーも喜べたし、ナベアツ自身も反省しつつ、内心では「ちょっとオイシイ」と思っていたかもしれない。
 この日をキッカケに、今までこのラジオ以外では披露しなかった「アイム・ソリません」のギャグフレーズをよその番組で使い始めたりして……?

(編集部:尾張家はじめ)
 
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