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軍の監視下で巡礼するチベット人たち=3泊4日ラサ旅行(2)

2008年10月08日06時20分 / 提供:PJ

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軍の監視下で巡礼するチベット人たち=3泊4日ラサ旅行(2)
マニ車を片手にジョカンの周囲を時計回りに巡礼するチベット人(撮影:藤倉善郎、8月26日) 写真一覧(4件)
(1)からのつづき。今年3月に中国軍が多数の民間人を殺害したチベット自治区のラサ。8月26日、いまだに中国軍が“制圧”中のラサに入った記者だが、到着初日、さっそく兵士にデジカメの画像を消させられるという“洗礼”を受けた。

 朝、北京を出発して、ラサのホテルに着いたのは午後5時半。旅行会社から指定されたホテルは、日本のガイドブックに「無線LANあり」と書かれていたが、実際には無線LANはなかった。

 ガイドとともに徒歩で数分のジョカン(大昭寺)へと向かった。多くの巡礼者が五体投地をしたり、寺の周囲を周回したりしている。時計回りに周回するのがチベットの巡礼の作法。ほとんどの人が同じ方向に向かって歩いている。

 報道やデモに参加したチベット人の話を総合すると、3月の弾圧事件では、ジョカンのすぐ裏手のラモチェ(小招寺)で行われた僧侶の集会で、中国当局が2人のチベット人をナイフで殺害。そこから街のあちこちで同時多発的なデモに発展し、中国当局が武力弾圧を行った。

 ラサの標高は3650メートル、富士山頂上とほぼ同じ高度だ。写真を撮るために小走りするだけで息が切れる。しかしここでは、違う意味での“息苦しさ”の方が深刻だった。ジョカン周辺は、銃を持った兵士が角ごとに立って見張っているほか、5〜6人で隊列を組んだ兵士が何組も巡回しているのだ。近隣の民家や商店の屋根の上にまで兵士が立っている。

 兵士の写真を撮影することは禁じられている。しかし兵士がいない方向を選んでカメラを向けていても、巡回中の兵士の方が勝手にカメラの前を通っていく。そのたびにガイドから「軍人!」と注意が飛び、カメラを引っ込めなければならない。

 明らかに観光客より兵士の数の方が多い。時折見かける観光客の大半は中国人(漢族)だ。記者のカメラよりはるかに立派な一眼レフカメラをぶら下げた一群もいる。中には写真を撮るために、記者に向かって「そこをどけ」などとエラソーに指図してくる輩も。

 「昨年のラサで一番多かった観光客は日本人。でもいまは全くいません。私も仕事がないので、毎日、午前中だけ会社に顔を出して、午後は家に帰って農作業を手伝う生活です」(ガイド)

 8月25日の共同通信の報道によれば、今年上半期の旅行客数はチベット自治区全体で前年同期比69%減(34万2000人)。観光収入は71%減の2億9000万元(約46億円)だという。

 ラサは北京から約2500キロ。北京とはマイナス2時間以上の時差があるが、中国政府は国内での時差を認めず北京時間で統一している。おかげで夜9時(実際には午後7時前)になっても、まだ空が明るい。

 しかし、ガイドから夜9時以降の外出を控えるよう指示され、記者は早々にホテルに引きこもらなければならなかった。もっとも、高地のせいか頭痛がひどく、初日はホテルを抜け出せる状態ではなかったが。【つづく】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 藤倉 善郎

関連ワード:
チベット  無線LAN  富士山  共同通信  
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