上木彩矢(撮影:野原誠治)
 2006年3月、シングル「Communication Break」で堂々のデビューを果たしたロックヴォーカリスト、上木彩矢。疾走感溢れるロックナンバーを収めたファーストアルバム「Secret Code」から、続くセカンドアルバム「明日のために 〜Forever More〜」ではミドルテンポの中で表情豊かな歌唱力を披露。ライブパフォーマンスを重ねるごとに確実な進化を遂げ、23歳の誕生日を迎えた先月10日、力強さと切なさを携えたサードアルバム「Are you happy now?」をリリースした。

第1回「コンセプトは“リアルなもの”」(2008年09月10日)
第2回「一言二言、自分の思っていることを言えたらいい」(2008年09月17日)
第3回「ライブが終わると抜け殻みたいになる」(2008年09月24日)
第4回「simple is best」(2008年10月01日)

――アルバム「Are you happy now?」発売日は、ちょうど23歳の誕生日だったじゃないですか?

上木彩矢(以降、上木):あ、そうなんですよ!

――えっ?それは別に意図したわけではないんですか?

上木:いや、ただの偶然ですね(笑)。9月に出すことは大まかに決まっていたんですけど。いつもどの日にするかというのは本当に慎重に選ぶので、みんなで話し合って「ここがいいね」となったのが、たまたま10日だったという。「じゃあ、いいね。そうしようよ」って言ったら、「あれ?9月10日って、なんか聞いたことがあるな」とか思って(笑)。「あぁー、そういえば私の誕生日じゃーん!」って! 誕生日とリリース日が一緒なんて、多分これから先、一生あるか無いか分からないぐらいレアだと思うので。

――23年間を振り返って、誕生日に何か記憶に残っていることはありますか?

上木:もう全然無いですね、ほんっとに!最近。私、基本的に誕生日は一人なんで。ほーんと淋しいなぁと。携帯も「お誕生日おめでとー!」っていうメールも1件とかしかなくて。自分の家族とか親戚とか「おめでとう」みたいな感じでは来ますけど、ほぼ無いですね!

――当日じゃなくても、誕生日前後の仕事の現場で、スタッフさんが本人へのサプライズとしてバースデーケーキを運んできたりとか、よくありがちな光景じゃないですか。

上木:うちのマネージャーが気を利かせて、ちゃちゃっとプレゼントくれるぐらいですかねぇー。

――今、自分に足りないというか、課題に感じていることはありますか?

上木:常に足りないと思ってますよ。何かが欠けてると思っているし。ただ、今はちょっと特別で。言葉では言い表せないんですけど、自分がこうあるべきとか、自分は何をすべきなのかがもう明確に分かっていて。だから迷いも無いし、このまま行けばいいと思っているので、今はすごくこの状態でいたいし。音楽は毎回毎回が本当に挑戦で、とは言ってもたった3〜4年やってるぐらいなんで、きっともっと学ぶことがいっぱいあるし、足りないことだらけだと思ってますね。

――逆に言えば、現状で満足できるのなら、その時点で辞めればいいと思いますけどね。

上木:だと思います。