<第9試合 EXC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
【王者】ジェイク・シールズ(米国)
Def.2R3分47秒/腕ひしぎ十字固め
【挑戦者】ポール・デイリー(英国)

EXC世界ウェルター級選手権試合。いつになくシールズの挑発的な言動が試合前に目立っていた一戦は、そのシールズの左ハイでスタート。飛び込んで左ストレートを放ったデイリーに対し、シールズは遠い距離からの片足タックルを狙うが、これは切られてしまう。

距離を詰めて組み合いたいシールズは、二度目のチャンスでテイクダウンに成功すると、すぐにパスガード。デイリーがヒザを戻そうとした瞬間に、マウント奪取する。腰を押して、上方へ逃げようとするデイリーに対し、シールズは徐々に勢いのあるパウンドを落としていくと、エルボーを織り交ぜ、左右のパウンド。サイドに戻ると、直後にマウントへ移行し、今度は高い位置でポジションをキープ。パワフルなパウンドを落とす。

シールズは残り時間30秒で腕十字を仕掛けるが、腕を引き抜いたデイリーがパウンドで反撃、このままの態勢で1Rが終了した。

2R開始早々、左ハイを繰り出したデイリー。豪快なパンチを振るい、シールズのタックルを切ることに成功。引き込んだシールズは、ヒールフックからトップを狙ったが、寝技に付き合わないデイリーは、エスケープに専念。それでもテイクダウンにこだわるシールズは、ケージ際で組つくとそのままテイクダウン。またも直後にマウントを奪い、パウンドを落とすと、エルボー&パウンドで攻める王者に、フロリダの観客はブーイングを送る。

強烈なエルボー2発から、腕十字の素振りを見せたシールズ。ここで一旦、サイドに戻り、より良いポジションのマウントを奪い返す。と、ここで一気に腕十字へ。必死に暴れるデイリーだが、その肩をしっかりとホールドした完璧な仕掛けは、ローリングを許すことなくタップを奪うことに成功した。

グラウンドで鉄壁な強さを見せつけたシールズ。「次? ミドル級の王座も狙ってみたい」とコメントしたが、キンボ目当ての観客の反応は非常に少なかった。

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