「大麻問題」さらには、「八百長疑惑問題」と、荒れに荒れる相撲界に、新たな物議を醸すであろう問題が発覚した。それは、相撲ファンにとっても楽しみの一つとなっている、番狂わせや名取組後の座布団投げ入れを禁止するというものだ。

これは、4人用のマス席に敷かれる座布団の形が、今後は縦55cm、横1m25cmの長方形の2人用座布団2枚をヒモでつなげる形に改良され、今までは1人に1枚だった座布団が、マス席とほぼ同じ大きさの4人用に変更されることに端を発する。

そもそも座布団を投げる習慣は、江戸時代に好きな力士が勝つと観衆が羽織を投げ込んだという歴史があり、現在は“羽織”を“座布団”に変え、相撲観戦の名物となっていた。

相撲協会によれば、この座布団の乱舞でケガ人こそ出たことはないというが、高齢者の多い相撲会場には危険であることに変わりない。

今回は、「事故防止のため、投げられない座布団にする」と発案した九州場所担当部長の出羽海理事(元関脇・鷲羽山)が指揮を取り、“投げれない座布団”を開発。安全面の考慮はもっともなことだが、スキャンダルが続き、観客数や懸賞の数が減るなど苦戦の続く相撲界にとって、観戦名物の“座布団投げ入れ”がなくなることで、相撲人気の低迷に歯止めがきかなくなる恐れもあり、なんとも、もどかしい問題となっているようだ。