10月1日、日本武道館で開催された『K-1 WORLD MAX 2008 FINAL』では、魔裟斗が2003年以来となる、5年振り2度目の世界王者に返り咲いた。

それは歴史に残る壮絶な夜となった――。

第3試合では、佐藤嘉洋との日本人頂上対決に臨んだ魔裟斗。戦前より、トーナメント以上に注目を集めていた両者の対戦は、周囲の予想を遥かに上回る真っ向勝負の死闘となり、3Rには佐藤の右ストレートで魔裟斗が痛恨のダウン。この一撃で佐藤の勝利は確実かと思われた。

しかし、ここから魔裟斗は怒涛の反撃を開始。3Rが終わり、ジャッジの採点を五分に戻すことに成功、試合は延長Rへと突入した。互いのパンチと蹴りが何度も交錯し、何度も被弾を繰り返した延長Rでは、手数の衰えない魔裟斗が前へ前へと出続け、最後は僅差の判定勝ちを収めた。

それでも、魔裟斗の試合がこれで終わった訳ではない。この後、昨年度王者アンディ・サワーを下したアルトゥール・キシェンコとの決勝戦が待っているからだ。

ただでさえ、日本人頂上対決という大一番に加え、戦前には舌戦を繰り返したことで自らを追い込み、臨んだ一戦。その重圧は計り知れない上、K-1MAX史上に残る死闘を終えたばかり。対戦相手のキシェンコも、延長Rを制して勝ち上がってきたとはいうものの、痛々しい魔裟斗の姿に、場内には「この後、もう一試合やるの?」といった悲壮感すら漂っていたようにも感じられた。

決勝のリングでもまた、キシェンコのパンチにダウンを喫した魔裟斗。これで魔裟斗の勝利を諦めたファンがいても不思議ではなかった。が、魔裟斗は、ここから再び反撃の狼煙をあげ、佐藤戦同様、終盤驚異的な猛攻でドロー裁定に持ち込み、延長Rで逆転。神がかり的な精神力で戦い抜き、遂に世界王者の栄冠を取り戻した。

試合後の魔裟斗は、一日2試合行われた死闘について聞かれると、「でもね、どうでもいいですよ、内容なんて。とにかく疲れちゃった」と安堵の表情を浮かべ、「もうやりたくないって思ってます。去年、今年とやりきりました」と引退を示唆。最後こそ、「今後、冷静に考える」と明言を避けたものの、改めて、努力と根性による勝利であることをアピールしたのだった。

K-1 WORLD MAX 2008 FINAL 全試合結果


第8試合 K-1 WORLDMAX 2008 トーナメント決勝戦/3分3R延長2R
○魔裟斗
(日本/シルバーウルフ)
延長R終了
判定
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アルトゥール・キシェンコ×
(ウクライナ/キャプテンオデッサ)
第7試合 ISKA世界ライト級王座決定戦/3分3R延長2R
×大宮司進
(日本/シルバーウルフ)
1R0分29秒
KO
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上松大輔○
(日本/チームドラゴン)
第6試合 K-1ルール/3分3R延長1R
○大月晴明
(日本/AJKF)
3R終了
判定
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梶原龍児×
(日本/チームドラゴン)
第5試合 リザーブマッチ2/3分3R延長1R
○ブアカーオ・ポー.プラムック
(タイ/ポー.プラムックジム)
1R2分18秒
KO
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ブラック・マンバ×
(インド/レボリューション・ファイトチーム)
第4試合 K-1 WORLDMAX 2008 トーナメント準決勝/3分3R延長1R
○アルトゥール・キシェンコ
(ウクライナ/キャプテンオデッサ)
延長R終了
判定
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アンディ・サワー×
(オランダ/シュートボクシング オランダ)
第3試合 K-1 WORLDMAX 2008 トーナメント準決勝/3分3R延長1R
○魔裟斗
(日本/シルバーウルフ)
延長R終了
判定
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佐藤嘉洋×
(日本/フルキャスト/名古屋JKF)
第2試合 リザーブマッチ1/3分3R延長1R
○アルバート・クラウス
(オランダ/チーム・スーパープロ)
2R0分48秒
TKO
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城戸康裕×
(日本/谷山ジム)
第1試合 スーパーファイト K-1ルール/3分3R
×小比類巻太信
(日本/BRAVI RAGAZZI)
3R2分59秒
KO
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ユーリ・メス○
(オランダ/イッツショータイム)
K-1甲子園 FIANL8 K-1ルール/3分3R
○HIROYA
(推薦/セントジョーンズ国際高校)
1R0分24秒
KO
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平塚大士×
(中部地区3位/愛知県立安城農林高校)
K-1甲子園 FIANL8 K-1ルール/3分3R
○日下部竜也
(中部大会優勝/愛知県立豊田高校)
1R2分43秒
KO
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佐々木大蔵×
(関東大会準優勝/東京都立山崎高校)
K-1甲子園 FIANL8 K-1ルール/3分3R
○嶋田翔太
(推薦/私立西武台高校)
3R終了
判定
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村越凌×
(関東3位/神奈川県立平塚農業高校)
K-1甲子園 FIANL8 K-1ルール/3分3R
○卜部功也
(関東大会優勝/千葉県立岬高校)
3R0分54秒
TKO
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坪井悠介×
(中部地区準優勝/静岡県立天竜林業高校)
オープニングファイト/3分3R
×ヴァージル・カラコダ
(南アフリカ/ウォーリアーズMMAアカデミー)
1R1分42秒
KO
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ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン○
(オランダ/ゴールデングローリージム)