セリエA第5節が各地で行われた28日、約7万9000人の大観衆が見守る中、伝統の一戦ACミラン対インテルによる“ミラノ・ダービー”が行われた。白熱した試合は今夏の移籍市場でACミランに入団したブラジル代表MFロナウジーニョ(28)のセリエA初ゴールで、ACミランが1−0辛勝を収めた。

前半37分、ACミランMFカカのクロスにロナウジーニョが頭で合わせ、ACミラン移籍後初ゴールを飾った。後半32分、インテルDFブルディッソがカカへのファールでこの日2枚目のイエローカードにより退場。また、同37分、ピッチを退いていたインテルDFマルコ・マテラッツィが審判に暴言を吐いたとしてレッドカードを受けるなど、ジャッジに疑問が残る場面もあった。

試合後ACミランのカルロ・アンチェロッティ監督は「ロナウジーニョはまだトップコンディションではない。練習を見れば、明らかだ。しかし、試合ではアドレナリンが溢れ出すのか、練習では見せないキレを見せている。彼の持ち味をより発揮できる環境を作っていかなければならない」とコメント。

一方、カカは「彼のゴールが我々に勝利をもたらした。彼が活躍する姿を見ることは最高に嬉しい。僕と彼の人生観は全く異なるが、我々は親友であり、ピッチ上での息はぴったりとあっている」とロナウジーニョの初ゴールを自分のことのように喜んだ。