椿姫彩菜
 昨年7月から8月に掛けて全米スパイクTVで放送され、大都市ピッツバーグの銀行を舞台に、人質を盾に籠城する強盗団と、銀行を包囲する地元警察との“交渉”を描いたドラマ「キル・ポイント」。大ヒットドラマ「24-TWENTYFOUR-」ばりにノンストップで進行する、迫真のサスペンス・アクションが先月22日、DVD化されて遂に発売となった。

 「キル・ポイント」では、アメリカの元海兵隊員で強盗グループのリーダー、ウルフは従軍したイラク戦争時に国家から受けた不当な扱いに憤りを感じ、同じ部隊で戦った仲間と流血の無い銀行強盗を計画。大金強奪は成功するかに思えたが、偶然その場に居合わせたFBI職員が発砲したことから思わぬ銃撃戦となる。地元警察が銀行を包囲する中、警察のホルストは強盗団と交渉を開始する――。

 「大切なものを守るため、犯す罪は是か非か!?」をテーマにブロガー達の意見を募集した所、賛否両論のアツいコメントが殺到。今年6月に発売した初のエッセイ「わたし、男子校出身です。」が発売1ヶ月で10万部突破した、男子校出身の現役女子大生モデル椿姫彩菜さんにも同じテーマについて意見を求めるとともに、ドラマについて話を聞いた。彼女にとって“大切なもの”とは何なのか? 家族との絶縁、恋の苦悩、社会的偏見、命がけの手術…様々な困難と向き合い、“女の子”として人生を再スタートさせた彼女ならではの“交渉術”を教えてもらった。

――数ある作品の中から、観たい映画やドラマを選ぶ際に、どんなポイントを基準に選びますか?

椿姫彩菜(以降、椿姫):基本はやっぱり予想外の展開がたくさんあって、続きが気になるもの!立場や年など、自分が入り込める役柄がいるともっと楽しい。恋愛もさりげなく盛り込まれているとわくわくするかもよ♪グロテスクなシーンがあったりすると少し苦手かも・・・。

――大切なものを守るため、犯す罪は是か非か?また、椿姫さんにとって“大切なもの”とは何ですか?

椿姫:いくら大切なものを守るためとはいえ罪は犯してはだめだと思う。他人の不幸や犯した罪の上に成り立つ大切なものってどうなんだろうと思う。最後まで罪を犯さずに守れる方法を探して欲しい。私にとって大切なものとは「自分らしさ」とそれを支えてくれる人。

――仕事や恋愛の場面において役に立つ、椿姫さんの“交渉術”を教えて下さい。

椿姫:仕事のモットーは「おごらず、腐らず」でもきちんと自分らしさは忘れず、自分を持って周りに流されないこと。でも相手の気持ちもきちんと考えることも忘れない。人として尊重しあう。話し合うことが一番穏便に物事をすすめるコツだと思います。

――交渉が上手い等、性別問わずどんなタイプの人に惹かれますか?

椿姫:自分をきちんと持ちつつも、頭も柔らかく、人の意見を聞くことができる人。男女問わず人として輝いてイキイキしていると元気をもらえるし、いい刺激になる。できれば尊重できるような人だったら自分も成長できるし、さらに好感をもてるかも。