痛車」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。言葉の響きだけを聞くとイタリアの車と勘違いしそうだがそうではない。 痛車とは、車にアニメのキャラクターなどをでかでかとペイントしてあるヲタクの車のことを指す。この「痛車」ヲタクを中心に一台、いや一大ブームを巻き起こしているという。新車販売台数が軒並み前年割れを起こしている自動車業界の救世主登場となるか?

9月22日付のNIKKEI NET「Biz Plus」のコラムで、経済アナリストの森永卓郎氏がこの「痛車」ブームについて綴っている。森永氏といえば、テレビや雑誌などでも活躍中だが、ヲタクグッズの評論家としても有名だ。その森永氏が、現在の低迷する自動車業界を救うのはこの「痛車」かもしれないとしている。

そもそもなぜ「痛車」と呼ばれるのか?「痛い」という意味と、「イタリア車に乗れなくても乗れない」という、なんともヲタクらしい自虐的な発想からだ。
この痛車が、救世主となるかもしれない・・・ 「そんな大げさな」と鼻で笑ってはいけない。

今、自動車業界は、言うなれば氷河期に突入している。人口の減少、高齢化により自動車を必要とする絶対数が減少し続けている。 そのほかには、若者の車離れや、燃料価格の高騰などなど、例を挙げればきりがないくらい、自動車業界にとっては明るい材料はまったくない。

同コラムによると、特定の車種や、ジャンルの車を集めて行うイベントが日本各地で行われているが、どのイベントも台数の確保に苦しむ中、こと「痛車」のイベントとなると数百台、その気になれば千台も集まるというから驚きだ。痛車専門の雑誌まで発刊されているし、痛車のプラモデルまであるという。

いったい誰が・・・と思うかもしれないが、需要があるから供給があるのであり、プレミアの付くプラモデルまで登場するとのこと。

このことからもわかるように、自動車業界としてみれば、「痛車」という新しいジャンルが構築され、そこに新たなマーケットが生まれるというわけだ。そこに誰がどう応えていくかが楽しみである。

今後、この痛車ブームがいい意味でもっと「炎上」してくれて、自動車業界に一筋の明かりを灯してくれることに期待したい。

(編集部 car journalist 木下)

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